トランプ大統領候補の狙撃事件で起きた女性SP不要論について

皆さんごきげんよう♪

みなさんお住いの地域は、台風は大丈夫でしたか?

久しぶりに太平洋から直でぶつかる台風で、少し逸れたものの被害も出ていて大変でしたね。

南海トラフ地震への注意情報も終了したとはいえ、可能性が通常警戒に戻っただけでなくなったわけではないので、あれやこれやと心配事は尽きませんね(;^_^A

さて( ´ー`)y-~~

さる7月13日にアメリカで演説中のトランプ大統領候補が銃で狙撃される事件が発生しました。

詳細は割愛しますが、護衛に当たっていたシークレットサービスの動きも良く、特に私もこれに関して記事を書くつもりもありませんでした。

しかし、最近になって女性隊員の動きが悪い、具体的には銃撃直後に取り囲む隊員と離れて身をかがめる女性隊員の写真が取り上げられ、標記の議論が巻き起こっているようです。

これについて、民間警護で現に第一線で携わっている者として私見を書きたいと思います。

女性警護員は必要か不要か

結論的には、私は絶対に必要だと思います。

少なくとも、弊社では私はそのように意見具申して女性警護員を増やす方向で私も動いています。

もちろん、男女の雇用機会均等という視点で女性を男性と同比率に置き換えようというものではありません。

民間では、需要に応じてサービスを供給しますので、需要がなければ(創出できなければ)消え去る運命です。

なので、上記は需要あっての判断です。

以下説明します。

女性警護対象のメリット

肌感でも、女性の役員やトップは増えています。

民間警護は高額なサービスであり、よほどの人でないと個人で支払えるレベルではありません。

よって、基本的には何らかのトラブルを抱えた企業等がトップや役員を守るために依頼する場合が多いのですが、そこに女性が増えてきているのです。

対象が女性だから警護員も女性・・・という訳ではありませんが、民間の場合は対象者の意向が優先されるので、よほどのリスクがない限り女性警護員を希望されれば女性を出しているのが現状です。

トイレや風呂、身体の接触など女性特有の事情もあり、女性警護員をつけるメリットは実際に大きいです。

また、女性ならではの柔らかい雰囲気や人当りというメリットもあります。

まぁ女性も人によりますけどね(;^_^A

実際に私も女性警護員と共にお仕事をしたことがありますが、上記メリットは実感としてあります。

女性警護員のデメリット

これはある番組で、某装備開発企業の方が言っていましたが、

◎背が低いので対象をカバーしきれない

◎体力・筋力で男性に劣る

という部分もあります。

一律で語れないものの、これは確かに差別ではなく事実ではあります。

でも私も背が低いんですよね・・・(-_-;)

で、過去に背が低いことで不便を感じたことはほぼありません。

何かあっても、立った状態でカバーする訳ではなく、押し倒す若しくは身を小さく屈めてもらってカバーする訳で、問題に感じたことはないです。

唯一、パパラッチ的な輩からカバーするのに、もっと背が高ければなぁ~と感じたことはありますけど。

体力・筋力に関しては、個人の努力で最低限はクリアできると思っています。

逆に言うと、今まで警護に当たってきてそれ以上のレベルの必要性を感じたことはありません。

警護についていて、格闘技の試合の様に3分10ラウンドで戦うことってないんです。

良くも悪くも一瞬で決まります。

警護の世界では、体力・筋力よりも、むしろその一瞬を動けるかどうか心構え的な部分が大きいと考えています。

分かりやすく言えば、空手の世界王者を警護に当たらせても、その一瞬に動けなければ意味ないんですよ。

なので、性別に関係なく、私は体力や筋力よりも「覚悟」の部分を重視しています。

ただ、長時間の任務に耐えるだけの体力は必要です。

そしてこれも、性別に関係なく物理的な体力よりも「覚悟」が重要だったりします。

以上のことを踏まえ、私の持論としては「性別よりも人間性やセンスを重視する」ということですかね。

性別だけで良いとか悪いとか語ること自体、ナンセンスです。

ちなみに、そのトランプ大統領候補狙撃の際に後方に身を低くしていて非難の的になっている女性ですが、詳細は知りませんが別の役割を担っていたと思われます。

アホみたいに、皆で寄ってたかって覆いかぶさるのは素人です。

要人のガードが足りていれば、周囲の警戒や退避経路の確保や無線などで連絡を取り合って連携に当たることなど、やるべきことは沢山あるんですね。

ちなみに警察時代も、そういう役割分担はあらかじめある程度は事前に決めていました。

もちろん場所や状況やその時の位置関係等で変わりますけどね。

そういう状況を判断して、指示が無くても各自が足りない部分を補おうと動く「センス」が必要なんですね。

筋力や格闘術よりも、そういうバランスよく状況判断してすぐに動ける「センス」が最も重要であり、それは一朝一夕に養えるものではありません。

パッと見はそれらしく格好よくても、その「センス」の有無は普段の警護中の立ち位置や立ち振る舞いをみてれば分かります。

民間・警察を問わず、果たしてどれくらいその「センス」ある人が警護に当たっていることやら・・・。

みなまで申しませんが(-。-)y-゜゜゜

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