以前、注文住宅をプッシュしておきながら、賃貸と持ち家の比較をしたいと思います。
この議論は、ネット上でもリアルでも両論分かれるところであり、正解なんて人それぞれなのですが、私なりの考察を書くので参考にしていただければと思います。
1 結論
2 資産価値の現状
3 今後の展望
1 結 論
あくまでも私見ですが、持ち家が良いと思います。
なぜならば、一般的に
● 快適度が高い
● 耐震性等の安全性が高い
からです。
金銭的には、賃貸に軍配があがると思います。でも、快適性や安全性はお金には代えられませんよね。
総合的に考慮し、私なら持ち家を選択します。
なぜ持ち家の方が一般的に快適性や安全性が高いかというと、大家さんの立場になれば分かります。
大家さんとしては、安く建てて高く貸したいですよね。
安く建てようと思えば、わざわざ見た目には分かりにくい快適性能や耐震性能に資する部分にお金をかける奇特な人はいないはずです。賃貸に住もうという人は、家の断熱性能や耐震性能等を気にするマニアックな人も少ないと思いますし・・・(;^_^A
ちなみに、日本の法律における住宅の最低性能基準は、諸外国と比較して極めて低いことを申し添えておきます。
欧州の建築基準ぎりぎりの家≒日本の高レベルの家
という認識で丁度よいです。
ただし、持ち家であっても建売戸建の場合は同じことが言えるので、賃貸マンションより快適性が劣る点は注意が必要です。
RC造(鉄筋コンクリート)のマンションは、賃貸用に建築された物件でも快適性は非常に高いです。ましてや、分譲用に建築されて賃貸に出されているような物件は、とても性能が高いといえます。
イメージ的には、
賃貸木造アパート<戸建て<賃貸マンション<分譲マンション<注文住宅
といった感じです。ただし、注文住宅も見た目やデザインだけでなく性能にこだわらないと、建売りと同じような性能になります。
木造アパートが最低性能なのは間違いないです。横の道を大型車が通っただけで地震のように揺れるし、寒くて暑くて上下左右の音は筒抜けです。上階に小さいお子さんがいたりすると、かなりストレスがたまることになりそうです。
上記は、あくまでも一般的な話です。
ローンを組んで不動産を購入することは、それなりのリスクも伴いますし、どれくらいの期間そのエリアに住むのか、社宅等に格安で居住できるのか等の条件によって賃貸の方が良い場合も十分あるということはご了承ください。
2 資産価値の現状
次に、住宅の資産価値を取り巻く現状をお話しておきます。
まず、事実として日本の人口は減少しています。それも著しく。
総務省統計局公表のデータによると、令和2年3月1日現在の人口が1億2596万人で、下降状況は以下の表のとおりです。
総務省統計局データ引用
そして、今後も減少し続けると予想されています。
ということは、どうなるかと言うと、
家が余る!?
ということなのです。
現状でも、すでに駅から遠い物件の空き家が増えています。
政府の施策は新築を優遇する方向性ですので、方針が変わらない限りさらに空き家が増え続けます。
タワーマンションがバンバン建っていますが、大丈夫なのかなと心配になります。
家が余るとどうなるかというと、需要供給のバランスで当然にして資産価値は下落します。
えっ??じゃあ買わない方が良いのでは!?
となりますが、そう単純な話でもありません。
次でその理由をお話しします。
3 今後の展望
ここからは私見ですが、専門家の多くの方も言っているとおり、今後の不動産の資産価値は、3極化すると思います。
詳しくはコチラで勉強してください。↓
● 都市部で駅から割と近い物件~資産価値が上がる
● 都市部からも駅からも近い物件~資産価値は横ばいか場所により上下微動
● それ以外の物件~資産価値が下がる
といった感じです。ただし、いずれも都市と駅によります。
なので、
● 不便な場所でも良いからとにかく広い物件が欲しい♡
● 今は手が出ないけど、駅から多少離れても都市部に住みたい♡
という人は10年待った方が良いかもです。
それ以外は今が買いということになります。
ただし、マンションの場合は注意が必要です。空き家が増えると修繕積立金の不足や管理組合の運営に支障が出て、資産価値を大きく下落させる危険があるからです。
特に郊外の大規模マンションやタワーマンションは戸数が多いため、個人的には非常に怖いと思います。
これらは、あくまでも素人の個人的な予想です。ご自身で責任をもって調べて判断してくださいね。
快適な住環境で、素敵な人生を送りましょう。
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