「水と安全はタダ」という考えは一昔前の話…とは言いつつも、まだまだ日本人の意識の根底を占めているのではないでしょうか?
今はコロナが流行し、病気に対する危機意識は高まっています。
しかし、それも流行が過ぎてしばらくすれば、かなり低下していくと思われます。
それは、日本人は「水と安全はタダ」という認識が心のどこかにあるからです。
古来から、日本は島国という立地から、他国に侵略される危機が多くありませんでした。
だから日本は命をかけて自国や領土を守るという意識が低いのです。
国内を見れば、要人の暗殺などの物騒な事件は少ないほか、殺人や強盗も他国に比べればとても少ないですね。
そういう背景もあり、そう思ってしまうのも無理がない部分もあります。
それが平和ボケした日本人の良い所でもあるのですが、年々外国からの観光客が増えている昨今、これからは変えていかなくてはならないと思っています。
週刊誌の記事にありましたが、元日産のカルロス・ゴーン氏の国外逃亡に、民間軍事会社が関与していたと言われています。
民間軍事会社は、軍の特殊部隊や工作員の経験者が集まったいわゆる傭兵みたいなもので、血生臭い印象を消すために警備会社と名乗っています。
もちろん日本にはまだニーズが少ないので、外国の話です。
しかし、カルロス・ゴーン氏の逃亡の時のように実は普通に日本国内に入って活動しているのです。
一昔前と違い、街中に外国人がいても全く違和感がなくなりましたよね。

彼らが活動する基盤はすでに整っている訳です。
そしてそれは、彼らに限った話ではありません。
国際テロ組織も同じなのです。
ではなぜ日本でテロが起きていないのか?
ここからは私見とさせていただきます。
それは日本の警察が優秀…だけではありません。警察の皆さんごめんなさい。日々の活動には感謝しています。
日本では、簡単に銃器や火薬が手に入りません。またそれらを入手したとして、潜伏して準備する環境が整っていないのが大きいと思います。
ある意味で島国育ちの日本人の性格が幸いしていると言えますが、これからは分かりません。
国内の過激な組織と手を組めば、簡単に活動の基盤は整います。
ちなみに、我が国においても過去実際に大規模なテロ事件は発生しています。
それは地下鉄サリン事件です。
これは化学兵器を使った世界で最初の大規模テロだと言われています。
すでに、テロはどこで発生してもおかしくない局面に入っているのです。

もっといえば、テロの標的は国の重要施設から一般の人が多く集まる場所へと変わってきています。
警備が緩く、やりやすい上に被害を多く出せるからです。
でも、日本人の意識はどうでしょう?
外国に行くと、セキュリティー意識の高さに驚かされます。
軍や警察だけでなく、一般の警備員の地位も高いです。
企業は警備に予算をかけるし、国民も警備に協力します。
日本の警察の業務は多岐に渡り、中には国民を取り締まる仕事もするため、嫌いだから協力なんかしない!という方も多いでしょう。
でも、命を張って国民を守っているのは、対外的には自衛隊であり、国内的には警察や警備会社なのです。

え?警備会社?と思われるかもしれませんが、警察は主要な施設や要人しか守らないため、その他の多くは警備会社が担っているのです。
しかし、彼等だけではこの国を守れません。
何が言いたいかといえば、国民一人一人が高い危機意識を持って、一人一人が対策しなければならないということです。
何もセコムと契約しろと言っているのではありません。
今回のコロナの対応を見ても分かるとおり、政府や自治体がいくら対策しても、花見をやめない、不要不急の外出をやめない、さらには感染してると分かっても出歩く輩までいるなど、一人一人の意識がとても低いですよね。
身近な話で言えば、いくら警察がパトロールしていても、個人がカギもかけずに外出していたら、残念ながら空き巣はなくなりません。
そのくせ、行政が悪いだのと責任を押し付けて…。酷いもんです。
そこを何とかしないと、今後さらに大変なことになっていくと思うのです。
ハッキリ言います。水と安全はタダではありません。与えられるものでもありません。一人一人が勝ち取るものです。
自分を守るのは、自分自身なのです。

後悔先に立たず。先を予想し、先に後悔して今から対策をとりましょう。
ほかでもない自分のために・・・。
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