現代の大人の三種の神器

皆さんは、「三種の神器」(さんしゅのじんぎ)をご存じですか?

昨年、平成から令和に元号が変わったのは記憶に新しいと思います。

日本の象徴である天皇がお代替わりした訳ですが、歴代の天皇が古代から伝世してきたのが三種の神器です。

ん?説明になってない??失礼しました。

皆さんも耳にしたことがあると思いますが、三種の神器は「鏡」「剣」「玉」の3つで構成されます。

●鏡~八咫鏡(やたのかがみ)

●剣~草薙の剣(くさなぎのつるぎ)

●玉~八尺瓊勾玉(やさかにのまがたま)

三種の神器は日本神話の時代から代々の天皇に伝わる宝であり、これを継承する者が天皇になるというものです。

日本神話は良く分からない解説するととてつもなく長くなるので、今回は割愛いたします。

詳しく知りたい方はググってみてください。

そして、昨年5月に「剣璽等承継の儀」で新天皇がこれを継承し、天皇になりました。テレビ中継もされていましたね。

ちなみに、1950年代に「電化製品の三種の神器」というキャッチフレーズで、テレビ、冷蔵庫、洗濯機が売り出されました。

うまいキャッチフレーズですね。

ところで、皆さんの三種の神器はありますか?

私の三種の神器は、「時計」「筆記具」「印」です。

以下に自慢紹介します(^^)/

時計

出来る大人は時間に正確です。

正確な時計と言えば、クオーツです。

クオーツと言えば日本が誇る世界のセイコーです。

セイコーは、1969年に世界に先駆けてクオーツ式の腕時計を発売しました。

クオーツ式というのは、電気信号を与えると一定の周期で振動する水晶(クオーツ)を利用した時計です。

電気を使うので電池が必要となりますが、自動巻きとは比較にならない位に正確で安価に製作できるため、今や巷にあふれる時計はことごとくクオーツになっていますね。

セイコーが、その構造を公開したためです。

私は就職してすぐのころに、グランドセイコーのクオーツ時計を買い、数十年経った今でも大切に使っています。

その便利さから普段はスマートウォッチを使うようになりましたが、この時計を巻くと就職したてのころの初々しい気持ちとスベスベのお肌に戻る・・・・気がする・・・(#^^#)

筆記具

出来る大人は、筆記具にもこだわりましょう。

パソコンが普及したこの世の中において、手書きする機会はめっきり減ってしまいました。

話す言葉と違い、記した文字というものはその人の残したものとして長い間残ります。条約のサインなんか、ずっと残りますよね。

通常、条約などの重要な書類のサインには、万年筆が使用されます。

そして私が愛用しているのも、万年筆です。

万年筆は、ペン先がしなることで文字に抑揚が出て、文字に感情が移ると言われています。

それに毛細管現象でインクが出ることから、ボールペンのように強く紙に押し付ける必要がなく、力を入れずスラスラと筆記できます。

そして何よりも万年筆は、使う人とともに成長していきます。

それは、ペン先についているペンポイントという実際に紙に触れる部分が、その人の書き癖に合わせて長い年月をかけて少しずつ削れて馴染んでいくからです。

私は、鳥取の「万年筆博士」という店にオーダーした世界に一つだけのものを使っています。

私の字は奇麗ではないですが、この万年筆を使うと背筋がシュッとなるし、何よりも書くのが楽しくなる・・・気がする・・・(#^^#)

出来る大人は、顔にもこだわります。

印鑑は、その人の顔です。

100円ショップで売っている印鑑でも良いのですが、1つくらいは手彫りの世界で一つだけのものも持ちたいです。

印影も長く後世まで残るものです。

自分らしさを持ちたいと思いませんか?

私は、父が手彫りして使用していた印を定年退職時に譲り受け、愛用しています。

ナツメの木で作られたその印は、長年使われたであろう深みを帯び、とてもいい味を出しています。

この印を使っていると、父から受け継いだわが家の誇りと伝統を感じ・・・る気がする・・・(#^^#)

最後に

決して高いものである必要はないです。高いものが最良のものとは限りません。

自分がそのアイテムに愛着を持ち、使う度にモチベーションが上がるならば、毎日のルーティンも少しは楽しくなるのではないでしょうか。

長年愛用していると、傷や汚れがついてしまいます。

でも、その傷や汚れ一つ一つに思い出があり、自分の歴史が刻まれています。

時々はそれらの傷を通して過去を振り向き、また未来に向かって頑張れれば素晴らしいことだと思いませんか?

皆さんも是非、自分の三種の神器を持って素敵な人生を歩んでください。

そんな生き様は如何ですか?

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