前回、撞球(ビリヤード)はメンタルスポーツと言いました。
今回は、このことについて解説していきます。
本気でビリヤードをスポーツしている人は、1人で練習します。
練習方法も沢山あって、よく球屋(ビリヤード場)に1人で来ている人は、本気な人です。
いつも練習していると、お互いに顔見知りになってきて、じゃあ相撞き(練習試合)をしましょうということになったりします。
ちなみに、ホームグラウンドとなる行きつけの球屋のことを「ホーム」と言い、見かけない人には「ホームはどこですか?」なんて声をかけたりします。
そうやって交友関係が広がっていきます。
大きいビリヤード場や昔ながらの球屋だと、だいたいプロが所属していて、レッスンしてくれたり、客同士を繋いでくれたりもします。
そして、月に1回とか2回、球屋でハウストーナメントという試合が開催されます。
また、ビリヤードの団体が開催する試合も行われています。
私も出たことがあります!(^^)!
ビリヤードの試合は、大体お馴染みの9ボールが多く、レベルに応じて「5先」などで行われます。
「5先」とは、先に5ゲーム取った方が勝ちというものです。
1ゲームは9ボールを1回落とすまでです。
1ゲームが終わると、またラック(ブレイク用に球を9個並べるやつ)を組んで次のゲームを始めます。
試合は1対1が基本ですが、遊びでやる分にはチームプレイでも面白いと思います。
で、5先の勝負でお互いに4-4で迎えた最終ゲームで、8番を難なくポケット!!
出し(先玉を落としたあと手玉を次の球を落としやすい位置にコントロールする)もバッチリ!!
穴前でほぼ一直線の9番を落とせば勝ち!!
っていう場面を想像してみて下さい。
急に目がかすんで、手が震えて足が笑うんです・・・・(;’∀’)
練習だと何も考えずとも99.9%落とせる簡単な配置が、とてつもなく難しく感じ、落とせる気がしなくなるのです。
これがプレッシャーです。
特に相手に何かを言われたわけではなくてもないのに、自分で勝手にドンドン陥っていくのです・・・。
まぁプレッシャーを与えるためにわざと声をかけることもありますけど・・・。
そこにあるのは、何ちゃない配置の9番と手球です。
それをとてつもなく難しいものにしてしまっているのは、ほかでもない自分です。
人は困難な状況になった時、過去の苦しんだ記憶の中を彷徨い、呼吸困難にあえぎ、出口を求めて悶えます。
何のこっちゃ・・・。
その時に手にしているのが、オーダーした100万円のキューであろうが、安物のハウスキュー(球屋に置いてある貸キュー)であろうが、杖だろうが、傘だろうが関係ありません。
大切なのは、メンタルの強さです。
それを落とす技術はあるのです。足りないのは、その技術を発揮するメンタルです。
これはビリヤードに限らず、何でも同じです。
私が思う真の技術とは、そのメンタル面も含めたものです。
本番で発揮できない技術など、無いも同然です。
いや、無いのです。
実力とは、本番で出る力なのです。
技術とメンタルは、分けて語れません。
一体のものであり、相互に複雑に相関します。
ではどうやってそれを養えば良いのか!?
それは過去に話した「自信を持てないあなたへ」に記載したとおりです。
ビリヤードでいうと、とことん練習し、目をつぶっても落とせるくらいになれば、自信はついてきます。
そして、痺れる場面になっても、あれだけ練習したのだから!!という自信が震える足を落ち着かせ、過去を彷徨う自分を現実に引き戻してくれるのです。
そして無事に9番を落として勝利することができれば、それがまた成功体験となり、自分の自信になっていきます。
何事も、まずは自分が一番だと思うほどに努力してみましょう。
「誰にでもできることを、誰にでもできないくらいにやる」
これは、剣道で全日本選手権を3回制覇した内村選手の名言です。
趣味でそこまで努力する人はいないと思いますが、趣味にとどまらず、何事にも通じます。
私はオリンピックを目指していた本命のスポーツにとても活きると思ったので、ビリヤードも本気で取り組んでいました。
なかなか普段の生活で足が震えることなんてないですよ。
皆さんも是非、ビリヤードをやってみて下さい。
何か自分自身の発見があるはずです(^^)/
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