家の安全・安心を考える

皆さんは、家の安全や安心について考えたことがありますか?

毎日の生活において、家の中は安らぎの場であり、安心して寛げる場所ですよね。

その場所の安全が脅かされるとしたら・・・怖いですよね(゚д゚)

「日本は治安が良いから大丈夫!」

なんて思っていませんか?

以前、「安全はタダ!?」でお話ししましたが、結論から言うと、自分で安全を確保する必要があります。

確かに、日本は諸外国に比べて比較的治安は良いです。

でも、犯罪は確実に発生しているし、その被害に遭わないという保証など何一つないのです。

また、犯罪だけではありません。

家の中にも災害や事故の危険は沢山潜んでいます。

それらは、事前に予想し、対策を講じておくことで大部分を防ぐことができるのです。

では、具体的にどうすれば良いのか、長くなるのでざっくりですが解説します。

意識を変える

まずは、そこに住む人の意識が変わらないといけません。

いくら頑丈なカギを付けようが、油断してかけなければ意味がないですよね?

少し具体的な数字を出します。

統計によければ、2019年の刑法犯認知件数は約82万件です。

うち、窃盗が約53万件も発生しています。

その全てが空き巣ではありませんが、刑法犯のうち、大多数が空き巣による窃盗なのです。

これらは年々減少しており、その理由として、警察庁は「住宅の防犯設備の向上」を挙げています。

泥棒さんにとって、侵入しにくい環境になってきているということですね。

さらに警察庁の情報を見ていくと、窃盗犯が侵入する主な時間帯は10:00~16:00です。夜中に・・・というイメージがあるかもしれませんが、家人の留守を狙っているのですね。

ちなみに、留守でなく在宅でも侵入は発生しています。鉢合わせしたら・・・怖いですよね。

手口ですが、実に約4割が無施錠のドア等からの侵入です。

外出時に確実に施錠するだけでなく、ちょっとごみ捨て・・・でも無施錠なら侵入される危険があるということです。

泥棒だって捕まりたくないので、周辺環境やその家の設備や住人の意識など、事前に下調べをして当たりをつけています。

ごみ捨て時にカギをかけず、ゴミ捨て場でご近所の奥様方と井戸端会議・・・ってな家庭は目を付けられていても不思議ではありません。

次に多いのがガラス破りによる侵入で、上記無締りと合わせて8割を占めます。

特に狙われやすいのが、1階の掃き出し窓や勝手口です。

その他、2階であっても、足場があって登れるような場所にある窓は、十分侵入可能です。

泥棒は、侵入に5分以上手間取るようなら7割は諦めるという統計もあります。

あくまでも平均的な統計であり、例えば塀で外から死角となる窓ならもう少し時間をかけるでしょうし、防犯ガラスになっていれば1分とかけずに諦めることもあるでしょう。

無締りとガラス破りで8割を占めるということは、それらをしっかり対策していれば、大多数は防げるということになります。

まずはその意識を持つことが第一歩であり、とても大切なのです。

また、犯罪だけでなく、事故や災害に対する備えも必要です。

これは後述します。

ハード面で備える

上記で無締りとガラス破りで8割を占めると言いました。

ハード面での大きな対策としては、窓からの侵入を防ぐということになります。

まず、可能であれば1階に吐き出し窓や勝手口を作らないことです。

侵入しやすさナンバー1の開口部であり、家の断熱的にも性能を上げないと不利になります。

壁よりも窓の方が熱が逃げやすいからで、冷暖房効率を悪化させる原因です。

例えトリプルガラスにして性能を上げても、侵入を防ぐ効果はあまり期待できません。

テラスなど、どうしても必要な場合は、シャッターを付けて外出時には確実に閉めるのが有効です。

勝手口でシャッターを付けられない場合は、防犯ガラスにするべきです。高くなりますが・・・(;・∀・)

建売やマンションで変更できない場合は、内側に防犯フィルムを張ると効果的です。

時間稼ぎにはなります。

注文住宅であれば、1階には侵入可能な窓はできるだけ少なくしましょう。

とは言え、せっかくのマイホームだから、大きい窓を沢山つけて明るいお家にしたい!って気持ちも分かります。

侵入されやすいというリスクを踏まえて、しっかりと予算をかけて対策しましょう。

空き巣に入られて何十万の被害に遭うよりも、その方が良いでしょ??

ましてや、家人と鉢合わせして命まで奪われるよりも・・・・。

事故や災害に備える

事件だけでなく、忘れてはならないのは事故や災害です。

その物件を買う前に、ハザードマップで災害のリスクを調べることはもちろんですが、事故や災害は家の中でも発生するのです。

例えば調理中の火災や、トラッキング現象等による火災、小さい子供による火遊びによる火災、誤飲事故等です。

これらは個々の家庭によりリスクは変わります。

何が発生し得るのか予測し、事前に対策は講じておりましょう。

また、避難経路も確保しておきましょう。

マンションであれば、避難経路となっているベランダに人の通行を阻害する荷物等を置かない。

戸建てであれば、階段が使用できない事態も想定して2階からも避難できる経路を確保するなどです。

避難できるということは、侵入も容易にするということなので、その対策が必要になります。

まとめ

さて、どうでしょうか。少し意識は変わったでしょうか。

いずれにせよ、物事は総合的に考える必要があります。

特にこれから注文住宅を建てるという方は、その土地の治安状況や地理的条件を勘案し、間取りや防犯対策を練る必要があります。

建ってからではどうにもできないことがあります。でも、建ってからでもどうにかできることがあります。

ビルダーはそこまで考えてくれません。

私の場合、幸いそういう意識があったので、全て自分で考えて自分で要望を出して仕様を変更しました。

自分や家族の安全・安心は、自分で確保する必要があるのです。

私で良ければ相談に乗りますよ(^^)/

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