皆さんは、「星の王子様」をご存知ですか?
あまり知らない人はいないという位に有名な童話ですね。
これは、フランスの作家「サン・テグジュペリ」の1943年の作品で、何と世界で1億5千万冊以上の販売を記録しているそうですよ。
1953年に翻訳され、今なお日本でも多くの人に愛され続けています。
読んだことがない人は、是非読まれることを強くお勧めします。
親しみやすい絵と文章で子供でも取っ付きやすい童話ではありますが、内容的にはとても難しく、大人でも何回も読み直さないと著者の意図を理解できない作品だと思います。
童話の中で多くの名言が出てきますが、その中でとても心に残っているものがあるので、ご紹介したいと思います。
『ものごとは、ハートで見ないとダメなんだ。本当に大切なものは、目に見えないからね』
私が小学1年生の時、当時のいわゆる「部落」と言われる集落の子が同じクラスにいました。
周囲からは「あの子は乱暴者ですぐに親も怒鳴り込んでくるから、付き合わない方が良い。」と言われており、私も最初は避けていました。
でも、その子を観察している限りそういう人には見えなかったため、私の方から話しかけ、一緒に遊び、とても親しくなりました。
付き合ってみると、とても良い奴で、もっと早くに友達になれば良かったと後悔し、他人の意見や噂話はそのまま信じちゃいけないんだな~と思った記憶があります。
私は小学1年の時に転校したのですが、最後にその子と遊んで、別れ際に固い握手を交わしたのを未だに覚えています。
顔も名前も覚えてませんが・・・(;^_^A
学校生活でも仕事でもそうですが、噂話って多いですよね。
その多くが、他人を面白おかしく揶揄するものであったり、誹謗中傷するものです。
暇さえあれば他人の噂話や悪口を言う人っていますよね。
そういう人って、とても弱い人なんです。
自分を守るために、他人を貶めようとする訳です。
まぁそれは良いとして、聞く側は楽しくないですよね。
でも、聞いている内に、それが事実のように刷り込まれてしまっていませんか?
それはそれで非常に残念なことです。
「事実」というものは、人によって、見方によって、立場によって微妙に変化します。
でも、「真実」は一つです。
その真実を見極められる目を持ちたいですよね。
噂好きな人の言うことに惑わされて、真実を見誤ってしまっては自分が損をしてしまいます。
例えば、自分の知らない人の悪口を聞いたとします。
そのまま鵜呑みにしてしまうと、その人と対面した際に、その悪口を踏まえた印象を持って接することになります。
実は悪口は根も葉もない全くの出鱈目だったとしたら・・・。
これは見た目でも同じようなことが言えます。
初対面で、その人が汚い身なりをしていたら、あまり良い印象は持てませんよね。
でも、とっても良い人だったとしたら、それを知るまでに余計な時間を要してしまいます。
大切なのは、見かけや噂に惑わされずに、自分の目で、自分の心で見ることです。
『ものごとは、ハートで見ないとダメなんだ。本当に大切なものは、目に見えないからね』
これは、物語の中でキツネが王子様に諭した言葉です。
著者も、このことを一番に伝えたかったのではないでしょうか。
読んだことがない人は、是非読んでみて下さい。
箱根の仙石原に、星の王子様ミュージアムがあります。
著者の紹介や、物語の内容も詳しく紹介されていますので、行ってみる価値はあると思います。
皆さんは、噂や悪口に惑わされ、損をしていませんか?
何が真実なのか、自分で確かめてその自分の感覚を信じましょう。
自分の人生です。
人生を漕いでいくオールは、他人に任せず自分の手で漕ぎましょう。
そんな生き様は如何ですか?
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