皆さんこんにちは♪
皆さんは話すのは得意ですか?
私は元々口下手だったので、とても苦手でした。
前職で射撃の指導者になり、競技選手に対しては専門的な指導を、一般職員には実戦的な技術指導を行ってきました。
毎日毎日、大勢の前で話すのです。
最初、自分の培ってきたものや伝えるべきことを懸命に教えたのですが、全然伝わらず悩みました(´;ω;`)
「どうしたら伝わるかな」「どうしたら1つでも習得してもらえるかな」
と考えて試行錯誤を繰り返し、反応を見ながら経験を積み重ねてきました。
競技選手はやる気があって指導を受け入れはするのですが、専門的な技術って感覚によるところが大きく、言葉に表しにくくて伝えるのが難しかったです。
一般職員はノルマとしてやっているだけなので、やる気がなく指導を受け入れて向上しようという意欲すらありません。
そこで学んだことは、
「伝える術は口しかないので、まず話を工夫して聞いてもらわないと始まらない」
ということでした。
今回は、自分で勉強したこと、経験から学んだことを踏まえた話力を上げるという内容です。
私のように口下手で「口で伝えるのが苦手~」という方は参考になると思います。
一時に一事
限られた時間で、自分の知っている最大限のことを伝えようとすると、逆に相手は1つも聞いてくれません。
それは、伝える側と聞く側の立場が違うからです。
立場が違えば、熱意も、知識も、能力も違います。
また、指導する側は言うだけですが、受ける側はそれを理解しなければならず作業量が違います。
よって、教える側が自分基準で考えてしまうと「全然伝わってない~。やる気あんのか!!」と腹が立ち、受ける側からすれば「何だよ~。あんなに捲し立てられても分からんばい!」となります。
詰め込みたくなる気持ちはとてもよく分りますが、1回につき1つのコンテンツしか受け入れてもらえないと思いましょう。
特に経験豊富な指導者ほど多くのことを伝えたくなるのですが・・・。
「今日はこれ!」という様に、あらかじめ的を絞っておきましょう。
そしてこれは、指導に限らず一般的な話をする際にも同じことが言えます。
部下から一度に幾つもの報告を受けても、「ちょっちょっと待てぃ・・・」ってなりますよね?
難しいことを簡単に伝える
前職の時、家畜理論をぶちまけた上司に決裁に行った時、意気揚々と説明した後に一言こう言われました。
「全然分からん。」
ガビ~ん(゜-゜)ってなりました。
そのあと上司から言われたことは今でも忘れず肝に銘じています。
「そういう専門的で難しいことを、誰にでも分かるように説明するのも能力だ。その道を専門的にやってきた奴ほど、それができない。」
・・・反論できませんでした。
確かに自分の専門分野であり、けむに巻いて押印させようという魂胆があったのは間違いない事実です(;´∀`)
それ以来、相手の立場に立って言葉を選び、相手の理解度を確認しながら話すようになりました。
これは指導においても同じです。
やる気がある者に対してはともかく、やる気がない者に対しては、理解できない専門用語を出した時点で「終了~」です。
指導の目的は、相手に理解させて矯正又は成長させることにあります。
優れた指導者は、相手をよく見極めて相手に合わせてやり方を組み立てる必要があるのです。
一般的に、団体に教えるよりも個別指導の方が効果が高いのはそのためです。
相手を惹きつける構成にする
例えどんなに良い事を言っても、相手が聞いてくれなかったら意味がありません。
学校の授業で、始まるやいなや先生がいきなり難しい授業内容の話を始めたら、一気に眠気が襲ってきますよね?
よく言われることですが、最初に聴き手を引き込む工夫をしましょう。
「アイスブレイク」と言われるテクニックです。
関西で言う所の「掴みはオッケイ( `ー´)ノ」ってやつです。
時事的な話題でも良いですし、天気や最近起きたことでも良いでしょう。
できれば、それがその日に言いたいことに繋がっていく話題であればベストです。
あまり言うと私のブログのハードルが上がってしまう・・・(;´∀`)
難しければあらかじめ準備しておいても良いですが、出たとこ勝負で正にその場の状況に応じてアイスブレイクできればなお良いです。
良い方法があります。それは受講者をいじったり、受講者に発言させたりして全体を巻き込むことです。
相手との関係性で、アレンジしましょう。
そうすることで皆を引き込むことができますし、一体感も生まれます。
例えば、目下で親しい間柄なら、皆の笑いが取れるようなもっと具体的に突っ込んだ内容でも良いと思います。ただし、ハラスメントにならないよう細心の注意は必要です。
決して上司への報告などで上司をいじるのは止めときましょう(^_-)-☆
アイスブレイクのつもりが、逆に凍り付くことになります・・・。
人の集中力は15分程度しかもたないという研究結果もあります。
アイスブレイクだけでなく、途中にも随所に惹きつける山場や笑いを盛り込むなど、構成をよく考えましょう。
まとめ
まとめます。
話力を上げて相手に伝えるためには、
◎最初に一発かます
◎分かりやすい平易な言葉で理解度を確認しながら
◎1つのコンテンツに絞る
これでバッチリです(^^)/
それでも過度な期待は禁物です。
話した内容の3割程度しか聞いておらず、1割程度しか印象に残っておらず、1%程度しか記憶に残らないと思っておいた方が良いです。
逆の立場になれば分かりますよね。
でもその方が気楽に話せるってもんです♪
全部覚えていられたら、迂闊なことが言えなくなりますから(;^_^A
上記を意識していけば、話すたびに話力が上がっていき、話力が上がると確かな手応えが感じられるようになり、確かな手応えがあると話すのが好きになってきます。
どうせなら、不得意よりも得意な方が良いですよね。
そんな生き様は如何ですか?
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