アフガニスタンに見る「正義」とは

皆さんこんにちは♪

アフガニスタン情勢が落ち着きませんね。

アメリカはこの10年を徒労に終えただけでなく、面子も潰されましたね。

このまま引き下がるのでしょうか。

そして西側諸国は、アメリカを支持し同じ立場をとると思います。

こちら側から見ると、タリバンは完全に「悪」ですよね。

でも、見る方向を変えてタリバン側から見ると、アメリカが「悪」です。

お互いに正義を主張して相手を「悪」だと戦争しましたが、結局のところどうなんでしょうか。

アフガニスタン紛争のきっかけは、あの「アメリカ同時多発テロ事件」でした。

これは、2001年9月11日に、旅客機4機がハイジャックされてマンハッタンにあったワールドトレードセンターに2機が突っ込んで崩壊させるなど、約3000人が犠牲になったアメリカ史上最悪のテロ事件です。

アメリカは、このテロはアルカイダによるものとして、アフガニスタンの実権を握っていたタリバンに対してアルカイダの指導者であるウサマ・ビンラディンの引き渡しを要求したが、これを拒否されたためにアフガニスタンに侵攻しました。

詳細は省略しますが、結果的にアメリカはウサマ・ビンラディンを殺害し、タリバンを退け、タリバンと敵対関係にあった勢力を中心に新政府を樹立し、撤退を決定します。

しかし、アメリカ軍が撤退を完了する前にタリバンが再び全土を制圧したと宣言するなど、混とんとした情勢になっています。

アメリカは、新政府に対して軍や警察を育成したり、武器などを供与してきましたが、彼らは結局戦わずして逃げたのです・・・。

大統領に至っては、持ちきれない位のお金を抱えて、イの一番に国外逃亡する体たらく(;^_^A

アメリカからしたら、予想していたとはいえ、「オイオイ」って感じでしょうね。

では、アフガニスタン側から見ればどうでしょう。

アフガニスタンは、1800年代から1900年代にかけてイギリスから3度も侵攻され、その後ソ連からも侵攻を受けています。

その後にイスラム原理主義者のタリバン政権により支配されてきました。

ソ連の侵攻では、アメリカが対抗するゲリラ組織に武器などを供与したりもしていたそうで、そのゲリラの中には、あのウサマ・ビンラディンもいたとのこと。

皮肉なもんですね・・・。

また、そういう紛争の裏で、たんまりとお金を儲けている人もいます。↓

アフガニスタンは、単一民族ではなく同じイスラム教でも教えが微妙に違うがゆえに、争いも絶えません。

日本から見ると、同じイスラム教を信じる同じような人の集まりに見えますけどね(;´∀`)

無宗教でほぼ単一民族で海に囲まれた島国に住む日本人には理解しがたい感情なのでしょう。

彼らは、自分の安定した国を持てず、諸外国から侵攻を受け、その時その時の支配者によって虐殺などの迫害を受けてきたのです。

彼らにとっての正義とは何でしょう・・・。

アメリカが正義でしょうか。一部勢力にとってはそうかもしれません。

アルカイダが正義でしょうか、タリバンが正義でしょうか、イスラム国が正義でしょうか。

それぞれが正義であり、敵対する勢力が悪なのでしょう。例え同族であっても。

とても悲しいことですね。

このように、立場が変われば「正義」と「悪」は180度変わるのです。

単純に、あいつが「悪」でこっちが「正義」なんて言うことはできません。

世界に審判を委ねても、おおむね西側諸国と共産+ロシアの東側諸国で意見が割れるだけです。

そこには公正な判断などありません。それぞれがそれぞれの思惑に支配されているだけです。

この日本においても、構図は同じです。

政治の世界だけでなく、会社においても学校においても。

さて、あなたはその中でどう生きますか?

少なくとも、自分の信じる正義はしっかりと持っておきたいものです。

信じる正義=ISMを持つためには、何事にも興味を持ち、勉強して知ることが大切です。

他国で何が起きているのか、それは世界にどういう影響を与えるのか、日本にはどう影響するのか、そういうグローバルな視点を持つように私はしています。

少なくとも、私の知るエリートビジネスマンは、そういう視点を持っています。

皆さんは如何ですか?

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