親に愛を返そう~母の認知症で思うこと~

皆さんこんにちは♪

皆さんは、自動車メーカーのトヨタが親と子の愛をテーマにしたCMを流していたのをご存知ですか?

結構前のことなんですが・・・(;’∀’)

「トヨタ CM 親子 感動」で検索すれば出てきますので、一度見てみてください。感涙ものです。

「親の心子知らず」と言いますが、私も子を持って初めて親心というものを理解できた気がします。

さて( ´ー`)y-~~

サブタイトルにあるとおり、私の母は数年前から認知症を患っています。

父と2人で神戸に住んでおり、父が面倒を見ています。

まだ父の介護もあり日常生活はちゃんと過ごせているものの、最近はかなり進行してきているように感じます。

先日facetimeで話していたら、数分前に話したことをもう忘れていたり、昔住んでいた奈良に住んでいるつもりになっていたり・・・。

まだ孫の顔と名前は何とか一致していますが、遠くない先に分からなくなるでしょう。

そこにきてコロナです。

何とか孫が誰だか分からなくなる前に、会わせてやりたいと焦るばかりです。

私は昨年長年勤めた警察を辞めて転職しましたが、それを両親に話した時には大いに悲嘆していました。

特に母は私以上にかなりショックを受けていたようで、しばらく鬱状態にもなっていたようです。

残酷なのは、認知症によって私が辞めた事実を忘れ、数か月後とかに再び知り、また大きなショックを味わってしまうのです。

そのことを父から知らされ、それ以来は仕事の話は一切しないようにしています。

自分自身は仕事を辞めたことを後悔していないし、何の未練もありませんが、こういう事態になると非常に心苦しく、とんでもなく悪いことをしたような気になって申し訳ない思いでいっぱいです。

私もいい歳した大人であり、自分の人生や仕事は自分で選択して歩みます。

でも、社会に出るまで手間暇金をかけて育ててくれたのは親です。

私が何歳になっても私のことを我が事かそれ以上に思い、ともに苦しんでくれる親に感謝しかありません。

今回の件で、自分の人生は自分だけのものではないことを思い知らされました。

さて( ´ー`)y-~~

残酷な事実として、多くの親は子よりも早く死にます。

いえ、子の方が早く死ぬことの方が残酷でしょうか。

親は子供に対して、我が身を削って働き、自分の時間を割いて、何よりも優先して不自由なく立派に育てようとします。

それに関して見返りを求める親なんていません。まさに無償の愛です。

対して、子供は何か親に恩返しができるでしょうか。

そもそも親の愛は同然のことであり、恩返しするという概念を持っていない人もいるのではないでしょうか。

子供がそれに気付いた時、親はもうこの世にいない・・・なんてことにもなりかねません。

恩返し=親孝行に決まりはありません。

子供が成長し、立派な姿を見せることも恩返しでしょう。

経済的に自立し、親にちょっとした贅沢や楽をさせることも恩返しでしょう。

孫の顔を見せるのも恩返しでしょう。

それぞれの家族にぞれぞれの形があります。

どんな方法であれ、親から受けてきた無償の愛を、今度は親に愛を返すことが親孝行になるのではないでしょうか。

私もその気持ちを強く持っています。

でも、母の認知症という病気のせいもあり、何度も何度も私の事で悲しみのどん底に定期的に突き落としてしまっている自分が、どうしようもなく嫌になることもあります。

何かできることはないのかな・・と自問自答の毎日です。

さて( ´ー`)y-~~

認知症は、様々な要因により認知機能が低下し、日常生活にまで支障がでる病気です。

確かに加齢によって増えるのは事実ですが、年寄りだけの病気ではありません。

若年性認知症は、脳血管の障害やアルツハイマー型認知症により若くても発症し、2020年現在で3.5万人以上いると言われています。

この記事で、少しでも認知症について興味を持ち、もし身近な人がり患した際にどうするのか、今からでも考えるきっかけになればと思っています。

「半落ち」という横山秀夫の小説をご存知でしょうか?

映画にもなったので、知っている方も多いのではないでしょうか。

アルツハイマーを患った妻を、本人の懇願により殺害するというストーリーです。

詳しく話すとネタバレになってしまうので控えますが、この夫婦は最愛の息子を白血病で亡くしており、アルツハイマーによってそのことを忘れそうな自分に気付いた妻から、まだ息子のことを覚えている内に死にたい、殺してくれと依頼された嘱託殺人の話です。

悲しい話ですね。

私が仕事を辞めたことを何度も何度も悲嘆する母の事を聞いた時、この小説を思い出しました。

親しい身近な人の記憶がなくなっていって、人格も崩壊して日常生活も1人で送れなくなっていく・・・・。

それが認知症です。

認知症に対してはまだ決定的な治療法はなく、進行を遅らせる対処療法のみです。

そして、2020年現在、65歳以上の認知症罹患者は600万人以上と推計され、2025年には高齢者の5人に1人が認知症になると予測されています。(厚生労働省資料)

決して他人事ではないのです。

さて( ´ー`)y-~~

なんか暗い話になっちゃいました(;´∀`)

実は私の祖母が数年前に亡くなったのですが、祖母も認知症が酷く、私の子(曾孫)の顔をまともに認識して喜んだもらうことはできませんでした・・・。

「後悔先に立たず」コロナも落ち着いてきたし、下の子を除いてワクチンも打ったので、早めに帰省したいと思っています。

皆さんも、後悔の無いように毎日を生きてくださいね。

そんな生き様は如何ですか?

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