皆さんこんにちは♪
皆さんは文房具にこだわりはありますか?
「ペンなんて書ければ良いんだよ!」という方も、しばしお付き合いください(^_-)-☆
今、巣ごもり需要で文房具の売り上げが爆伸びしているそうです。
東急ハンズでは、昨年の売り上げが前の年の何と9割増!!とか。
テレワークなど家で仕事をする機会が増えて、どうせ文房具を使うならと職場の安いものではなくちょっと良いものを選ぶ人が増えているそうです。
また、それに伴ってか書くことの楽しさを実感して趣味として書くことを始めた人も多いんだとか。
良いですよね(*’▽’)
20年くらい前から加速的に普及してきたパソコンによって、多くの人が文字を手で書くという機会が激減したのではないでしょうか。
昔は基本が手書きでしたもんね・・・。
字を書かなくなると、手が退化して「ペンだこ」とかもなくなって、たまに大量の文字を書くと地獄を味わいますね(;’∀’)
それにパソコンだと勝手に漢字変換してくれるので、漢字を忘れてしまいがちです。
こういうIT時代だからこそ、逆に自筆の手紙などが良い味になると思いますけどね~。
その良さに気付いた人が増えたということなんでしょうね。
ずばり!私のお勧めは万年筆です。
今日は万年筆のうんちく魅力について語ります。
世界で一つだけのペンになる
万年筆は、ペン先についている「ペンポイント」という玉ころの部分で字を書きます。
このペンポイントは、簡単に消耗しないよう非常に硬い合金でできているのですが、それでも少しずつ削れていくんですね。
その際に、使っている人の書き癖に合わせて減る訳ですよ。
そうすると、世界中の誰でもない自分の癖に合った自分専用の唯一無二のペンになります。
万年筆は育てるものなんですね。
自分と共に成長する・・・と言うとロマンがありますよね(#^.^#)
なので、万年筆は他人に貸してはなりません。
わずかな期間でも、その人の書き癖がついてしまうからです。
長く使える
ペン先が消耗すると言いましたが、数年や数十年で無くなるものではありません。
なので、使用頻度にもよりますが、大切に使えば子の代、孫の代まで受け継いで使えるものなんですね。
万年持つかどうかは分かりませんが(;^_^A
専門家に頼めば、人の癖が付いたペン先を自分に合わせて調整してくれます。
自分でやる人もいますが、非常に微妙な部分ではあるので、下手するとペン先をダメにしてしまう危険性もあります。
ちなみに私は自分でもやります(*’▽’)
ルーペとラッピングフィルム(非常に目の細かいサンドペーパー)と知識と経験と器用さと緻密さがあれば、誰でも可能です。
まずは安物で練習と経験を重ねることをお勧めしますが・・・(;^_^A
長く使うためには、手入れをちゃんとやる必要があります。
手入れと言っても難しいことではありませんし、「道具」を扱っていると実感できるものなので、ぜひやってみて欲しいです。
使い捨てのペンなどと違って愛着も沸きますしね。
インクを自由に選べる
使用用途や気分によって、インクを自由に変えられます。
万年筆用のインクは、沼にはまる人が続出するほど本当に色々な色が販売されていています。
自分で混ぜて世界で一つだけのインクを作ってみるのも面白いかもしれませんね。
黒系統や濃い茶系統、濃い紺系統だとビジネスにも問題なく使えますよ。
iPadでお絵描きするのも良いですけど、たまにはインクで紙にお絵描きも乙なものです。
ただし、インクを変える時には、必ずペン先から全て洗浄しましょう。
インクが混じったからといって壊れるということはありませんが、あまり良い事ではありません。
それに、そういうタイミングでクリーニングすることによって、万年筆自体が長持ちします。
字に味が出る
万年筆で字を書くと、字に味が出ます。
それはペン先が微妙にしなって、字に抑揚が出るからなんですね。
シンプルに言うと、強く書けば太めに、弱く書けば細目の字になります。
筆まではいかないですけどね。
ペン先の太さ自体も、F、M、Bなど色々な種類があって、字の印象も結構変わってきます。
日本が誇る世界のパイロットから、めちゃめちゃ柔らかくて万年筆の域を超えた抑揚が出る非常に個性的なペン先なども販売されているので、遊びで使ってみても面白いと思います。
万年筆の字には書き手の感情も出る・・・なんて言われますね。
良くないですか??(*’▽’)
背筋が伸びる
万年筆で字を書こうとすると、背筋が伸びるんです。
何でですかね?不思議です。
万年筆は筆を寝かせ気味にして力を入れずに書くんですが、なぜか力を抜くのに背筋がシャンとするんですよね。
決して力んでいる訳でもなく、もったい付けている訳でもなく・・・。
ちゃんとした字を書こう!ってなるんですよね。
早く書こうとしたら、インクがついていかずにかすれるから・・・というのも影響しているかもしれません。
万年筆で書いてみてください。そうなりますから(^_-)-☆
手入れ
一番のお手入れは「使う」ことです(^^♪
万年筆は、インクを毛細管現象によりペン先に送り込んで紙に触れたペンポイントを介して字を書くものです。
ペン先には紙の繊維やら埃やらがどうしても付着してしまいます。
それらは、使ってどんどん新しいインクを送り込むことで掃除になるのです。
使っている分には、日ごろの特段のお手入れはありません。
インクを変える時や、しばらく使わない時には、クリーニングしましょう。
クリーニングは、水又はぬるま湯でインクをよく洗い流すだけです。
その際に、インクの通り道にも水を通してゴミなどを取り除くことが大切です。
しばらく使わなかった時など、インクが固着してぬるま湯を流しても取れない場合は、ぬるま湯を貯めた器にペン先などを漬け置いて洗い流す行程を、インクの色が出なくなるまで繰り返しましょう。
長く使わない時には、完全にインクを取り除いておかないと、ペン先が腐食してしまうこともあります。
初めの1本にお勧めの万年筆は?
万年筆というと、「モンブラン」や「ペリカン」というメーカーは聞いたことがあるのではないでしょうか?
もちろん歴史もある一流のブランドですが、私が個人的にお勧めしたいのは国産です。
というのも、外国メーカーのペン先は、太目だしバラツキもあるんですね。
漢字って結構複雑なので、英字が主の外国のペンは同じM表記でも太目なんです。
製品ごとの個体差も、メーカーによっては無視できないほど大きく、試し書きが必須だったりします。
初めての人には判断の基準がないので、向かないのかなぁと思います。
国産にも色々なメーカーがありますが、結論から言うと「パイロット」の「カスタム74」がお勧めです。↓
これぞ万年筆!というオーソドックスなスタイルで、金ペン先なので性能も折り紙付きです。
キャップもねじ式でインクが乾くのを長時間防げるようにしてあるなど、間違いなく本格派です。
それでいて、実勢価格は約1万円です。コスパは最高に良いと思いますよ。
価格に占める素材と技術の価値の割合は、間違いなく世界最高レベルです。
ペン先を作るのって、実はめちゃくちゃ技術が必要で、自前で作っている万年筆メーカーは世界でも非常に数少ないです。
パイロットはその一つで、全てのパーツを自社で作っているそうです。「モンブラン」でも自社で全部作ってないんですよ?
パイロットのペン先は、世界中から高い評価を受けていて他メーカーに卸していたりします。
品質の個体差も非常に少ないです。さすがジャパンクオリティ(*’▽’)
なのでネットで買っても大丈夫です。
別にパイロットの回し者ではありません。本当に良いものだから勧めているのです。
万年筆を知らない人からしたら、パイロットは三菱などの他の文具メーカーと変わらないような印象かもしれませんが、万年筆の品質を知っている人からすれば「おっ!世界のパイロットか」となります。
海外では「ナミキ」というブランドで出していて、非常に人気が高いようです。
そして、最初の1本に選ぶのは、ちゃんとした本格的なものにすべきです。
文房具屋さんで売っている100円の万年筆なんかもありますが、お勧めしません。
それは書き心地が良くないからです。
書き心地も楽しむために使うのに、それが悪かったら意味がないですよね(;^_^A
何で安物は書き心地が悪いのかというと、ペン先にステンレスなどの固い金属を使っているからなんです。
俗に「鉄ニブ」と言われます。ペン先を「ニブ」って呼ぶんです。
万年筆はペン先のしなりが書き心地に多大な影響を及ぼします。
良いものは金が混ぜてあり、適度なしなりと紙当たりの柔らかさを持っています。
俗に「金ペン」と言いますが、金ペンを買っておけば長く使えます。
軸(持つところ)なんかに拘りだすと、きりがありません。
漆の蒔絵なんかだと車が買える値段に・・・((+_+))
個人的には木軸が好きです。
手になじむ感じが好きだし、天然の木目に同じ模様なんて絶対に無いですからね(*’▽’)
使い込んで味も出てくるし。
でもはじめは、上記モデルを買えば間違いないと思います。使って後悔はないと思いますよ!
使い込んでみて、軸などの好みなどが出てきたらそれに合わせて買い増しすればよろしいかと。
でも、くれぐれも沼にハマりませぬよう・・・。
お金が余って仕方ないなら良いですけど、万年筆は書く道具であって飾るものではありません。
まぁ観賞用のもありますけどね。
使ってなんぼなんで、そんなに持っていても使えない・・・(;’∀’)
インクは何がいい?
インクもパイロットから「色彩雫(いろしずく)」という日本の情景をテーマにした趣のあるインクが出ていて、とても良いと思います。↓
iroshizuku<色彩雫> | 製品情報 | PILOT
このシリーズは何色か持っていますが、「山栗」はパッと見は黒でよく見るとこげ茶というビジネスにも違和感ないけど人とは違った主張ができる味のある色です。
私が転職の際の履歴書に使ったインクでもあります(#^.^#)
そんなに高いものでもないし、すぐに減ってなくなるものでもないし、色々と試してみるのも楽しみなのではないでしょうか。
でもくれぐれも沼にハマりませぬよう・・・。
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