平野歩夢選手の逆転金メダルに見るメンタルタフネス

皆さんこんにちは♪

北京オリンピックが開催されていますが、皆さん見ていますか?

私はあまり・・・ウィンタースポーツに興味がないもので・・・(;’∀’)

しかしですよ!スノーボードハーフパイプの平野選手の逆転金メダル、手放しに凄いですね!

私はスノーボードは素人ですが、元競技人として競技内容よりも彼のメンタリズムにとても感銘を受けたので紹介したいと思います。

人類史上最高難度でも低得点!?

今回のオリンピックは、何かとジャッジ関係に疑義が残るというか、モヤモヤが消えない大会となってしまっていますね(;’∀’)

平野選手も、男子ハーフパイプ2回目を終え、アナウンサーが「人類史上最高難度!」と叫ぶほどの滑走だったにもかかわらず、予想外の低得点で1位になれませんでした。

これには会場からもブーイングが起きています。

この時、彼はうつむき加減で足早にコースを後にします。

どういう心境だろうな~。と思いながら見ていましたが、私なら不満をもろに態度に出していたかもしれません。

後に彼も「怒り」という言葉でその時の心境を語っています。

彼を知る関係者は驚いたと言います。それは彼がそういう感情的になることは非常に珍しいし、ましてや「怒り」という言葉を口にすることなどなかったからだそうです。

怒りを力に

格闘技を除き、どんな競技の世界も「怒り」の状態では理想的なスキルは発揮できません。

私も過去に射撃競技で「怒り」を力に変えようと試したことがありましたが、あまり良い結果になることはできませんでした。

怒りを原動力として力に変えられても、そのコントロールが非常に難しいのです。

練習から常に怒りを原動力にやっていたのであれば、それはそれでありなのでしょうが・・・。

結果として、平野選手は怒りを原動力に3回目で最高の結果を出し、金メダルを獲得しました。

金メダルは他の選手との競争の結果であり、この場では置いておきます。

私が着目したのは、彼が自分をコントロールして最高に力を発揮したことです。

彼はインタビューでも多くを語る人ではありません。

でもその言葉の一言一言から心境などを垣間見ることができました。

平野選手のメンタル

彼は勝利後のインタビューでこう語っています。

「まぁちょっと2本目の点数とかは納得いってなかったんですけど、そういう怒りを自分の気持ちの中でうまく表現できたというか。」

彼が言うくらいだから、やっぱり相当怒ってたんですね(;^_^A

「怒り」をうまく表現・・・次元が違い過ぎて、ここは私にはちょっと分かりません・・。

注目すべきは次です。

「緊張とかではなくて、いつもとはまた違う気持ちというか。思い切って全て出し切る気持ちが集中していて入っていたと思うので、それが最後にうまくクリーンに、完璧に決められたっていうのが本当によかった。」

私が思うに、彼は2回目の得点に納得できずに「怒り」の感情が湧いてきたが、それをそのまま競技にぶつけたのではなく、怒りを原動力にして、3回目の組み立てや作戦にぶつけたのではないかと。

実は彼には隠し玉とも言える技があったそうですが、結果的に2回目と同じメニューで3回目に臨みます。

もちろん成功の確率などを考慮しての結果であると思いますが、そこには彼の意地があったのではないかと思います。

2回目の納得いかない採点を受けて、同じ技構成でより完成度の高い滑走を自分に対して課すると同時に、ジャッジに対しても問う意味があったのではないかと。

3回目に入る時には、彼は非常に冷静に「怒り」とかの感情はなかったと推察します。

素人的には、まさに「怒り」でもってそのまま競技に臨んだ・・・と思いきや、やはり競技に臨んではいつも通りの余計な感情のない集中した状態であったはずです。

それが難しいんですけどね(;^_^A

大きな舞台で、予期しないトラブルに見舞われて、それでも・・いやそれを力に変えて更なる進化を遂げる。

これは超一流としか言いようがありませんね。

とても勉強になったし、良い刺激をもらいました。感謝です。

審判・ジャッジのあり方について

この北京オリンピックは、何だか疑義の多い大会になっていますね。

人が裁定する以上、疑義が生じるのは仕方ないですが、あまりにも多いかと・・・(-_-;)

私はそれを評価する立場にありませんが、少し異常だと感じています。

みな軒並みハニートラップにかかったのではないかと疑うほど・・・((+_+))

一方で、スキージャンプの高梨沙羅選手が服装の規定違反で失格になった件については、そもそもスキージャンプ界では規定違反が常態化していて、それに一石を投じるためにあえて厳格にやったという見方もありますね。

ルールを厳格に取り締まるということには反対しません。

しかしですよ!

それは絶対に公平・公正でなければならないのではないでしょうか。

個々の審判員の信念を否定する気はありませんが、偏った信念又は審判員によって差が出るジャッジにより、人生をかけて競技に臨んでいる選手に差が出るのは到底納得がいきません。

やるのであれば、全員に対して同じように厳しくあるべきだし、全員に対して信念をぶつけるべきです。

そういう意味で、今大会はどうも偏っている気がしてならないです。

スポーツの世界において、選手は国を背負ってはいますが国のために戦っているのではありません。

所属している国によって差が出ることはあってはならないことです。

選手をあまりにも侮辱しすぎではないでしょうか。

その中にあって実力を出し切った平野選手は、本当に凄いのだと思います。

でもまぁ人生においてそういう不合理なことは、まま遭遇します。

不運に書き込まれた選手も、これを糧にその後の人生を有意義にしていただきたいと願うばかりです。

結果を出せた選手も、出せなかった選手も、不運に見舞われた選手も、北京オリンピックを目指したものの出場できなかった選手も、皆さん本当にお疲れさまでした。

まだ終わってないけど(-。-)y-゜゜゜

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