皆さんこんにちは♪
新型コロナと共に過ごす本格的な冬も暦上は終わりましたが、まだまだ大雪の予報が出ていたりで寒い日が続きますね(;’∀’)
ステイホームに伴ってお家で過ごす時間も増え、それもすっかり日常になったのではないでしょうか。
家で過ごす時間が増えると家の快適性が気になるもので、世間では冬の寒さや光熱費への関心も高まっているようです。
住宅のリノベーション大手「リノベる」が、20代~50代の東京、神奈川、埼玉、千葉の持ち家に住んでいる557人に対して、住まいの断熱に対する意識や対策状況について行ったアンケートによると、
●断熱について関心がある⇒61.7%
●関心が高まった理由⇒「家の中の寒さや暑さを不快に感じた」が60.9%
●断熱対策の実施率⇒「断熱に関心のある方」の54.4%が断熱実施済み
●断熱対策を行った箇所⇒窓(51.3%)、壁(50.3%)、床(46.5%)
●断熱対策により光熱費の削減に繋る⇒66.9%
そして実際に断熱対策を行った方の半数以上が、新型コロナで在宅時間が増えたことが引き金となって実施したようです。
【断熱に関する意識調査】断熱に関心がある人のうちコロナ禍で断熱を行った人は、なんと53%も!さらに71%は「断熱は地球にも優しい」と認識|リノベるのプレスリリース (prtimes.jp)
うちは賃貸住宅だからそんな工事とかできないし・・・と諦めているあなた!
大丈夫です!できることがあるんです!分譲マンションでも賃貸でも社宅でも。
そこで、今回は壁や窓を傷つけず現状復旧も問題ない、手軽だけど効果抜群の対策を紹介したいと思います。
少し前に賃貸住宅を検討した際に、実際に私も施工しようと準備していたことになるので、効果は保証します(*’▽’)
これから注文住宅を建てる方、リフォームなどで窓選びをしている方にも参考になると思います。
暑さ寒さの鬼門は窓にあり
窓から熱は逃げている
住宅において、一番熱が勝手に出入りしているのは窓です。
泥棒さんが出入りするのも窓です。
開けていて捕まるのは社会の窓です。
何のこっちゃ(-_-;)
家から失う熱の、実に半分程度が窓や玄関扉から逃げているのです。
窓がない家は・・・そんなに寒くないはずですし、防犯上は◎です(;’∀’)
玄関扉からも結構な熱が逃げていきますが、窓ほどではないし、通常は1枚、2世帯住宅でも2枚(勝手口を入れたら最大4枚?)であり、出入り口となるので手軽な対策が難しくなります。
まずは窓を対策するだけで、大きな効果が得られます。
1枚(単板)ガラスは最低性能
考えてもみてください。
壁は少なくとも10㎝程度ありますが、窓って1枚ガラスだと大体1㎝とかですよ。
そりゃ熱も逃げるってもんです。
比較的新しい(ここ10年程度)住宅だと、ガラスが複層になっている分譲も多いでしょう。
でも賃貸で複層ガラスを採用している家ってそんなに多くないのではないでしょうか。
えっ家の窓がどっちか分からない?
ガラスの端、サッシ(ガラスを保持している枠)に入っている部分を見てください。
ここがゴムみたいなのであれば1枚ガラスです。
複層だとガラスとガラスの間にスペーサーと言われるパーツが入っています。
ガラスが複層か1枚かの違いだけで、とっても大きな差が生まれるんです。
たかが1㎝をガラスを2枚にしたところで、そんなに変わるの!?
はい、大きく変わるんです!
というのも、断熱の極意は空気層にあるからです。
ガラスとガラスの間に動かない空気層を入れることにより、大きな断熱効果を生むのです。
発砲スチロールが断熱材として使われるのも、間に閉じ込めた空気層のおかげなんです。
二重構造になったグラスなんかが、冷めにくいのも同じ原理です。
サッシ(枠)
見過ごしてはならないのが、サッシです。
一昔前は、アルミサッシが当たり前でした。
今は違います。高性能住宅では樹脂が主流です。
アルミは熱伝導率が高く、熱を伝えやすいんですね。
冬にアルミサッシを触ると凄い冷たく、夏に触ると熱い(温かい)ですよね。
それです、それ。
アルミのコップに熱いお茶を入れたら持てないけど、樹脂(プラ)製のコップなら持てますよね。
それです、それ。
窓はガラスだけでなく、サッシ部分からも結構な熱が勝手に出入りしてしまっているのです。
これから家を建てる方、窓を交換する方は、断然オール樹脂サッシをお勧めします。
外だけアルミで内側が樹脂という商品(アルミ樹脂複合サッシ)もあり、今の一般的な住宅のスタンダードですが、10年後は過去の遺物になっていて後悔する可能性が高いです。
窓なんて意外と簡単に変えられないですから。
また、サッシって熱が逃げるだけでなく、ガラスと共に結露する危険もあるんですね。
冬場に朝起きると窓がびちゃびちゃ・・・てありません?
1枚ガラスだと、まず下半分は結露してるはずです。
そしてむしろサッシ部分の方が結露しているはずです。
結露は拭けばそれ自体は何てことはありません。
ただ、このサッシの結露は表面だけでなく壁内も結露してしまっているんです。
というのも、サッシは壁にめり込む形で固定されているからです。
その壁内のサッシが結露し続けると・・・最悪壁を腐らせて住宅の寿命を著しく低下させてしまうのです。
鉄筋コンクリート造のマンションなら問題ないでしょうが、木造だと由々しき問題です。
マンションでも結露することはカビやダニの繁殖に繋がり、健康上とても良くないことです。
悪いことは言いません。選択肢があるなら追加料金を払ってもオール樹脂のサッシを選びましょう。
ちなみに我が家ではオール樹脂サッシのペアガラスにしましたが、それでも冬場に暖房を入れて加湿すればガラスは僅かに結露しています。
でもサッシは全く結露していないです。
賃貸でも出来る窓の断熱対策
窓が断熱にとって鬼門であることはお分かり頂けたかと思います。
でも賃貸住宅や社宅などでは制約があり、出来ることは限られています。
また、分譲マンションでも規約などで「ガラスは変えても良いが窓枠(サッシ)は共有部分だから勝手に変えてはダメ」など窓の仕様を変えることが難しい場合が多いです。
では、具体的にそうすれば良いのでしょう。
いくつかメニューをご紹介します。
簡易内窓設置(コスト「低」、手間「中」、効果「高」、見栄え「高」)
今ある窓の内側に、もうひとつ窓を作る戦法です。
窓を変えられないのなら、その内側にもう一つ窓を付けて間に空気層を作っちゃえ~ということですね。
寒い地域なんかは、この二重窓が標準仕様ですよね。
本格的な窓を付けるとなると工事が必要になりますが、これは簡易的な窓をDIYでつける方法になります。
少しのコストとDIYの手間はかかりますが、効果は大きいです。
具体的には、プラダンと呼ばれるプラスチック製の段ボールなどをガラスの代用で使用し、両面テープで貼付したプラスチックレールにはめるという方法です。
開閉も可能で、強力な両面テープを使わなければ撤収しても跡が残りません。
全てホームセンターで入手可能で、カッターや定規があれば作成可能です。
YouTubeで「プラダン 内窓」と検索すれば、DIYで制作している動画や効果を検証した動画がいくつも出てきますので参考にしてみてください。
既存ガラス窓の断熱化(コスト「低」、手間「低」、効果「中」、見栄え「低」)
内窓を作るなんて面倒じゃ~という方には、もっとお手軽に既存のガラスを断熱化する方法をご紹介します。
梱包材のプチプチ(緩衝材)などを、直接窓ガラスに貼付するのです。
プチプチの空気層を断熱材にする手ですね。
まぁハッキリ言って、
見栄えは悪いです(;^_^A
景色も見えなくなります(;’∀’)
分厚いプチプチだと窓の開閉もできなくなります(-_-;)
●冬と夏限定で、あまりコストも手間もかけずに効果を得たい!
●見栄えはいらない寝室などの寒さや結露が気になる!
という方にお勧めです。
サッシがアルミなら、サッシ部分も全て貼付すればより効果が大きくなります。
それでも見栄えや開閉機能を確保したいなら、ガラス部のみ薄手の断熱シートを貼るのが良いです。
見栄えも開閉も全て捨てる覚悟があるならば、窓の内側に窓と隙間を開けて二重窓のごとく一面にプチプチのカーテンを作りましょう。
四辺とも養生テープなどで窓枠に固定して密閉空間を作れば、二重窓の効果も出てプチプチによる断熱とのダブル効果ですね。
窓際の寒さや光熱費の低減は目に見えて変わるはずです。
市販の窓用断熱シートなども売られていますが、薄いシートはほぼ効果が感じられないし、感じられる商品はこのプチプチとほぼ同類です(^^♪
私も賃貸住宅では、これをやろうと思っていました。
その他対策
あと、少し気にするだけで断熱って変わってくるんです。
例えばカーテン。
カーテンレールを窓枠の内側天井部に付けて、厚手のカーテンを窓枠いっぱいに隙間なく閉めれば、それだけで断熱効果が期待できます。
特に古い引き違い窓(左右にスライドして開くオーソドックスな窓)だと、レールとサッシの隙間やサッシとサッシの引き違い部分から結構な空気が入ってきているので、窓を閉めているのにカーテンがフワ~と揺れる・・・なんてことないですか?
それってお化けではなく隙間風の仕業です。
そりゃ寒いですよね。
カーテンを隙間なく閉めることにより、その隙間風の侵入も概ね防ぐことができます。
我が家ではオール樹脂サッシのペアガラス窓に加えて、このカーテンぴったり作戦を実行していますが、たまに「なんか寒いな~」と思って確認したら、カーテンのひだ部分が窓枠からはみ出していて、そこから冷気が漏れ出てきていた・・・なんてこともあります。
割と高性能な部類に入るオール樹脂アルゴンガス入りペアガラスでも効果を実感できるほどということですから、それだけ効果が高いということですね。
「え~ペアガラスでも寒いの!?」えぇ、神奈川県ですけど余裕で寒いですよ。寒いというか冷気はジワ~っと間違いなく窓から伝わってきますね。
でもトリプルまでは要らないかな。捨てるほどお金があるなら良いでしょうけど。
何事も塩梅が肝心です。
カーテンレールを動かせない!という方は、カーテンを長めにして壁や床との間に隙間を作らないだけでも効果は期待できます。
掃き出し窓(出入りする窓)であれば床と隙間を作らないようにし、腰窓であればカーテンの裾を窓枠内に入れるなど工夫してみましょう。
これで特に西向きの窓の夏の暑さも変わってくるはずです。
後はハニカムシェードというものもあります。
ハニカム構造を持ったシェードです。
これもシェード内に空気層を設けることにより断熱効果を狙った商品です。
ただ、オーダーで窓に合わせて作らないと、隙間ができてあまり効果が望めない気がします。
補足
熱の出入りで、もうひとつ気にしなければならないのが換気による空気の入れ替わりです。
概ね20年以内の建物であれば、24時間換気装置が付いています。
風呂場などの大き目の換気扇を使って家中の空気を排出し、壁などに空いた吸気口から自然に新鮮な空気を取り込む第3種換気が主流です。
これを寒い(暑い)からと言って止めてはいけません。
これは、家財からでる有毒物質や呼気を含む汚れた空気を新鮮な空気に入れ替えるものであり、これを止めてしまうと健康被害をもたらす危険性があります。
これから家を建てる人は、熱交換システムを備えた第1種換気を検討しても良いと思います。
冷暖房効率は間違いなく上がります。
ただし、家自体が高気密・高断熱仕様でないとあまり意味がないですけど・・・。
それよりも大きく空気が入れ替わるのが、キッチンの換気扇です。
火を使う以上使わない訳にはいきませんが、せっかく暖めた(冷やした)空気をジャンジャン捨てることになるので消し忘れなどに注意です。
これもこれから建てる人は、第1種換気と併せて同時吸排の換気扇を検討しても良いでしょう。
排気と同時に同所で吸気も行うため、冷暖房した快適な空気が入れ替わることを防げます。
また、家が負圧になることを防いでドアが開きにくかったりも防止できます。
賃貸で、もしこれだけの装備が入っている物件があるならば・・・相当お高いでしょうね(;’∀’)
まとめ
とにかく窓です。窓。
窓を制したら、勝ったも同然です。
絶対にハッキリと体感できるレベルで変わります。
それだけ熱が出入りしているんですよ。
ぜひ、お試しください(^_-)-☆
また、物件選びをしている方は、窓がペアか単板かを1つの選考基準に入れても良いかもしれません。
快適度は結構違ってきますし、家を建てた人の意識も判断できるので、他の部分も何かと違ってくることが予想されます。
少しの努力と出費で快適な生活を手に入れてください(^^)/
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