皆さんごきげんよう♪
中山美穂さんの急死に驚いた方も多いのではないでしょうか。
漫画、アニメ、映画になった「ビー・バップ・ハイスクール」でヒロイン役をしていたので、私世代は好きだった方も多いはず。
死因は、風呂場でヒートショックを起こしたことによる溺水だと言われています。
ヒートショック、近年耳にする機会の多い言葉ですが、皆さんはご存知でしょうか?
そして対策は取ってますか?
私はもういい歳なので、4年前に注文住宅を建てる際にも配意しましたし、今は賃貸住宅に住んでいますが意識して対策しています。
今回はそんなヒートショック対策を解説します。
ヒートショックとは
ヒートショックとは、大きな気温差のある場所を行き来することで起きるショックです。
特に暖房した冬場の家の中で発生しやすく、脳や心臓、血圧に既往症のある方が危険です。
原理的には、気温差、特に暖かい場所から寒い場所に移動した際に血管が収縮して血圧が急激に上がったり、寒い場所から暖かい場所に移動した際に逆に血管が拡張して血圧が急激に下がることにより、特に心臓や脳や血管に急激な負担がかかって最悪死に至るものです。
特に危険だと言われているのが、冬場のお風呂です。
暖かい部屋から寒い脱衣所・浴室で裸になって急激に血圧が上がり、熱いお湯に浸かって今度は血圧が急低下します。
これによって意識障害などを引きおこし、そのまま浴槽に沈んで溺水・・・というパターンです。
今回の中山美穂さんの件も、まさにそのパターンだと思われます。
その他、トイレでは寒くて血圧が上がった状態できばったりすると、限界まで血圧が上昇して一気に脳や心臓の負担になって・・・というパターンも多いようです。
年間というか冬場だけで1万人以上も亡くなるほど多いんです。
対策
ヒートショックは気温差が原因となっていますので、この気温差をなくすことが一番の対策になります。
結論的には、風呂もトイレも家中を常に暖かくしておくということです。
そして本来そうするためには、家の気密・断熱をしっかりと確保することが大切なんです。
「いる部屋だけを暖かく快適にする」というのは、一昔前に主流で、まだまだ根強く残っている考え方ではないでしょうか。
この意識を変える必要があります。
日本以外の先進国で常識となっているのは、「家中を快適にする」という考え方です。
なぜか日本だけかなり劣っています。
建築基準法をみると、日本の基準を余裕でクリアした一般的に少しこだわった家が、欧米では建築基準法違反となります。
それくらいの差があるんですね。
家の気密・断熱が取れていないと、暖房してもどんどん熱が逃げていって光熱費がかさみます。
光熱費がかさむと、いる部屋だけを暖かくしよう・・・ということになっちゃうんですね。
これから家を建てる人は、気密・断熱を意識してください。
特に窓が一番熱が逃げる場所になっているので、最低でもオール樹脂の窓にすべきです。
確かに窓が大きく多い家は素敵です。
でもそれがアルミが入った性能の低い窓だと、断熱的には間違いなく最悪ですし、防犯上も良くないのです。
そして大掛かりな装置でなくても良いので、省エネで家中を冷暖房できるシステムを導入してください。
それが無理なら、少なくとも脱衣所や洗面所に通じる扉は開けておくようにしてください。
そして24時間換気は絶対に切らないでください。
24時間換気は常に家中を換気してくれる健康上も重要なシステムだし、大体の家についている第三種換気はトイレや風呂から排気するように設計されています。
24時間換気を回し続けていれば、少なくともトイレや浴室が極端に寒いということはないはずです。
こだわるなら、24時間換気システムを第一種にすると良いです。
第一種とは、吸気も排気も機械で行うもので、より確実に換気できます。
また、熱交換の機能を持たせることにより、排気から熱を奪って吸気にそれを与えることもでき、寒いや暑いを和らげることができます。
もっとこだわるなら、キッチンの換気扇も同時吸排のものにすると良いです。
キッチンの換気扇もバカに出来ないレベルで室内の空気を排出するんですね。
折角暖めた室内の空気を捨てるのは勿体ないので、キッチン周りで専用の吸気も行って汚れた空気だけを排気するという優れたシステムです。
建売住宅を買う場合は、これら設備が付いているかを確認してください。
まず付いていないですけど・・・(;’∀’)
なぜか?
コストがかかる割に、ニーズがないからです。
この状況を変えていくためには、消費者が意識を変えていく必要があります。
賃貸ではどうか。
そういう部分を売りにした最新の物件以外は、あり得ない位に寒いです。
特に木造や簡易鉄骨で古い物件。
最低でもRC造(鉄筋コンクリート)のマンションをお勧めします。
そうすることで気密・断熱はある程度は確保されるし、地震や災害にも強いです。
でも、24時間換気は切らないでください。
あらゆる意味で健康に良くないですから。
今住んでいるのが木造で寒くても手はあります。
窓が1枚ガラス、アルミサッシ等だと思いますので、ビニールカーテンを1枚余分に付けて断熱することをお勧めします。
やれば変わります。大きく変わります。
特にマンションの場合、それをやるだけで日当たりの良い物件なら晴れた昼間は暖房もいらない位です。
ビニールカーテンなんて安いし、暖房費が下がることで1シーズンで元が取れるかもしれません。
まとめ
ヒートショックは、特に冬場の大きな気温差によって発生します。
夏は気温差がついても10℃以下ですが、冬は20℃以上とかになります。
ヒートショックを防止するためには、特に衣服を脱ぐ脱衣所や浴室、トイレの気温差を少なくすることです。
リビングや寝室だけでなく、家中を暖めることを基本にしましょう。
そのために、脱衣所、洗面所、浴室、トイレの扉は開放することを基本としましょう。
完全に開け放たなくても、少し開けておくだけでも全然違います。
また、24時間換気は切らないようにしましょう。
換気以外で熱を逃がさないため、窓に断熱カーテンを付けましょう。
例えLow-Eとかのペアガラスが付いていても、サッシにアルミが入っているなら確実に大きな違いはでます。
余談ですが、エアコンは「暖房」ではなく「自動」で運転するのが効率的です。
うちでは夏でも冬でもこの「自動」運転にしています。
さて( ´ー`)y-~~
いかがだったでしょうか。
ヒートショックは、意識を変えて住環境を見直すことが大切です。
特に身体が痛んでくる年齢になると、まさに致命的になります。
健康は全ての基本です。
折角人生頑張ってきたのに、ちょっとケチって死んじゃうのって勿体ないですよね。
ケチるところはケチって、かけるところにはしっかりとかける。
賢く生きましょう(*’▽’)
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