皆さんは、何かするときに不安になりませんか?
特に新しいことや、自分にはハードルが高いと感じることにチャレンジするとき、不安になることは自然なことです。
逆に何も不安を感じない人は、楽観的過ぎると言えます。
でも、不安で眠れない夜を過ごすのは辛いですよね。
そんなあなたに、少し前向きになれるお話をします。
人は、慣れたことをする場合は、脳に経験が蓄積されているため、迷いなく不安なく取り組むことができます。
でも、初めてのことにチャレンジする場合、脳に情報がないために先が読めず不安を感じます。
これは動物が生まれながらに備え持つ生存本能です。
不安だから、失敗したら・・・などと考え緊張します。
過度な緊張は、思考や体の自由を奪い、望まざる結果になることが多いですね。
でも、適度に不安を抱え、緊張する方が好結果になることが多いです。
例えば、走る時に緊張でガチガチだと動きが硬くなるし、すぐに息があがってしまい遅くなります。
でも、何の緊張もない状態だと、ゆるゆるでやる気も出ず、これまた良い結果は望めません。
そんな経験はないですか?
以前にもお話ししたことがあると思いますが、不安や緊張は生存本能です。
サバンナを歩いているとき、ライオンと出くわすかもしれないと不安になり、本当に出会ってしまったら命の危険を感じて緊張します。
不安になると警戒心が高くなり神経が研ぎ澄まされ、危険を察知する能力が高くなります。
緊張すると心拍数が上がり、激しい運動(逃走や格闘)に備えて体中を酸素や栄養分が駆け抜けます。
全ては生き残るために備わった生存本能なのです。
しかし、それが過度になると逆効果になってしまいます。
「蛇に睨まれたカエル」
ですね。
皆さんは、不安になったらどうしますか?
不安を解消しようとしますよね。
どうやって解消しますか?
そう、努力しますよね?
知らないことなら調べて、頭の中でイメージトレーニングを上手くいくまで何度も何度も繰り返しますよね?
そうすれば、いざ本番で過度な緊張は抑えられ、適度な緊張で最大限のパフォーマンスを発揮できます。
それが大切なのです。
だから、不安になることを恐れてはいけません。
格好悪いことではありません。
むしろ不安にならないことを恐れましょう。
不安にならないということは、完全に慣れた事象であるか、慣れた事象と勘違いして油断をぶっこいているか・・・です。
後者の場合、いざ本番を迎えたときに思い違いを知ることにになり、過度の緊張に襲われグダグダになります。
前者の場合であっても、慣れた事象でもいつもと完全に同じではない訳で、少し違うであろう事柄に対して不安を持つことで、より良い結果を得られるでしょう。
最悪なのは、不安なのに不安を根本から解消するための努力をせず、不安を見て見ぬふりをすることです。
失敗を恐れ、不安に思うことは大切です。
そこから一歩踏み出して、対策をしっかりとりましょう。
私がオリンピックを目指して取り組んでいたスポーツでは、毎日毎日暇さえあれば試合場に立ってプレイする自分の姿をイメージしていました。
そのためには、リアルにイメージするだけの材料が必要です。
試合場の景色であったり、雰囲気であったり、自分がプレイしている姿であったり。
下手な考え休むに似たり!
リアリティのないイメージトレーニングは、ただの夢であり妄想です。
夢は寝ている間に見るものです。
現実から目を背けず、不安を抱える自分としっかり向き合って努力してみて下さい。
必ずや良い方向に結果が変わるはずです。
不安がなくなったとき、自分の成長は止まりますよ。
そんな生き様は如何ですか?
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