神対応に見るプロの在り方

皆さんこんにちは♪

皆さんは通勤・通学は電車利用ですか?

私は基本的に電車で通勤していますが、先日電車でプロの神対応を見ました(*´▽`*)

思わず笑顔になってしまったので、紹介したいと思います。

私は降りる駅に合わせて、いつも先頭車両に乗ります。

趣味が人間観察なので、乗客はもちろんのこと運転士の行動も観察しています(^^♪

その日の運転士さんは、30歳くらいの気合の入った感じの男性でした。

発車の掛け声が大きく、先頭車両に乗っている私までビクッとするほどでした・・・。

あまりに気合の入った掛け声のため最初は何を言っているか分からずに、何か不測の事態が発生したのかとビックリしました(;・∀・)

何駅か過ぎ、急行待ち合わせのため駅に停車している時の事。

運転士さんはホームに降り立っていたのですが、男性の乗客が何かを尋ねて応対していました。

その後、その乗客が私の席の近くに着席したのですが、追加の情報があったのかその男性のところまで運転士さんがやってきて、事細かに案内していました。

その男性もとても感謝していましたが、私までほっこりとした出来事でした。

さらに数駅過ぎた時、駅で停車中に警笛が短く鳴ったので何事かと周囲を見渡したところ、反対側のホームに向かって手を振っています。

「??」と思ってホームを見たところ、抱っこされた子供が手を振っていました(*´▽`*)

安全確認などを行い、発車時に再度手を振るその運転手に、本当に心から感心するとともに、自然と笑顔になっている自分がいました。

その子供やお母さんにとって、どれだけ良い思い出になったことでしょう。

真のプロとしての仕事を見せてもらい、私の心も身も引き締まりました。

さて( ´ー`)y-~~

今はマニュアル社会であり、どんな仕事にもマニュアルらしきものが存在すると思います。

マニュアルはなくても、仕事の手順や段取りや注意点などを記したものはあるのではないでしょうか。

その運転手の手を振る行動は、もちろんマニュアルにはないでしょう。

むしろ、安全上の観点からは推奨されない行為なのかもしれません。

もしかしたら「危ない」とクレームをする人もいるかもしれません。

路線バスでは、同業の運転手同士がすれ違いざまに手を挙げて挨拶する光景もよく見ます。

これも過去に乗客から「危険な行為」とクレームが入り、禁止にした会社もあったそうです。

この挨拶する行為は、単なる挨拶の意味だけでなく、この先の渋滞や事故、バスジャックなどの「異常がない」ことを伝える手段でもあると聞いたことがあります。

日本では「お客様は神様」という考えのもと、クレームが入ったら無条件に迎合する傾向があります。

その挨拶を禁止した会社では、運転手達が禁止令に反発して継続したとか(;´∀`)

それはそれでどうかとも思いますが・・・。

何でもかんでも客に迎合し、会社はプロとしてのプライドはないのでしょうか?

ちゃんと筋の通った仕事をしていたのなら、自信を持って説明して理解を得る努力をすべきです。

それによってその顧客は失うことになるかもしれませんが、卑屈に妥協して失う企業ブランドの方が大きいのではないでしょうか。

私見ですが、この手の行為は一律で禁止したり推奨すべきことではないと思います。

これって仕事なんだけど、業務ではない心と心の触れ合いなんです。

会社で同僚とすれ違って会釈しませんか?

それって禁止されたり強要されることではないですよね。

運転士だってバカではありません。プロです。

プロが安全を二の次にして挨拶を優先するでしょうか?

そうは思えません。

たかが手を挙げる挨拶です。

でもその挨拶で、心温まる交流ができ、ひいては会社に対する好意に繋がるのです。

安全に支障??素人がプロに対して失礼です。

さて( ´ー`)y-~~

私も警察時代、大きな行事などで雑踏警備に当たっていた時に、人混みの中で駄々をこねる子供に「お父さんお母さんの言うことを聞かないと逮捕するぞ~( ゚Д゚)」と脅したことがあります。

子供はびっくりすると同時に、話しかけられたのが嬉しかったのか素直に大人しくなりました(^_-)-☆

もちろん冗談であって、ご両親も笑顔で謝意を述べてくれました。

「危ないです」というような型にはまった通り一辺倒の対応は、間違いはないけど理想ではありません。

親も手を焼いているのに、危ないと言われても困ってしまいますよね。

だったら子供に言うことを聞かせた方が、安全になるし親からも感謝されます。

その場その場に応じて、時にはマニュアルからは逸脱するかもしれないけど必要な対応というものがあります。

もちろんそれによって安全を脅かすことがあってはなりませんが、そこはプロとして天秤にかけて判断すれば良いのです。

その結果、損害が生じた場合にはそのプロが責任を持って対応することでしょう。

マニュアルが全てではありません。

マニュアルは必要最低限のことしか書いていません。

マニュアルから、いかに仕事を昇華させるかがプロとしての仕事ではないでしょうか。

誰のための仕事か考えれば分かることです。

近頃はそれを理解でき(し)ない人が増えて、世知辛く味気ない社会になったものです。

社会を作るのはAIやマニュアルではなく、感情のある人間です。

責任追求型の社会のなかで、みな自己保身に走っているのでしょうか。

自己犠牲やサービスの精神が今の社会には求められている気がしてなりません。

皆さんはどう思いますか?

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