人を惹きつける話術10選(永久保存版)

皆さんごきげんよう♪

先日お仕事でスピーチの原稿を作成しました。

そこで、発表者のための参考資料として、人を惹きつける話術を10個まとめたので、ここでも共有したいと思います。

話し方ひとつでスピーチの印象は大きく変わります。

印象だけでなく、伝わり方、理解度にも大きくかかわります。

私は以前、警察大学校という所で行われた教官を養成する教育プログラムを受けました。

そのプログラムは、警察学校の教官を養成するものだったのですが、「人前で話す」「人を育てる」ということに焦点を当てたプログラムがメインで、とても勉強になったし、今でも教わった色々なことを鮮明に覚えています。

その中で、テレビ局の元アナウンサーから教授された内容は本当に目からうろこでした( ゚Д゚)

これは、私が教わったことに実際に警察学校などで経験してきたことをプラスして練り上げたものであり、講演や講習、結婚式のスピーチ、3分間スピーチにとどまらず、日常の会議、決裁や報告、商談などでも有用であり、知っているか否かで大きな差を生むことができます。

ぜひご活用ください。

フィラーをなくす

よく、文と文の合間や言葉に詰まった際に「あの~」や「え~」を発してしまいがちです。

言葉に詰まらなくても、間を持たす意味で発する人も多いのではないでしょうか。

これらの言葉を「フィラー」と言いますが、フィラーが多いと聞き手は話の内容よりもフィラーに意識が向いてしまい、ひどい場合は嫌悪感すら覚えて、せっかく良いことを言っても伝わらないことになります。

実にもったいないですね。

フィラーをなくすのは容易ではありません。

訓練に訓練を重ねて、自己肯定感も養って減らしていきます。

でも、専門的に人前で話す訳ではなく、お金をもらって話すのでもない場合、そこまで努力して直す必要もありません。

ただ、せっかくのスピーチですから、格好良く決めたいと思う気持ちもあるでしょう。

実は、長期的に訓練を積まなくても、意識するだけで確実に減らすことはできます。

それは、フィラーを発しないようにするではなく、声に出そうになるのを堪えて、ただ飲み込むのです。

そうすると、変な沈黙が生じてしまいますが、それで良いです。

その沈黙は、自分では長く感じても、実際には長くて2~3秒と意外に短いものです。

そして、その沈黙は受け手からすると「間」として受け止められます。

フィラーは百害あって一利もありません。

フィラーが出る人は、それだけで「話下手」と受け取られてしまいます。

自分がいかに多くのフィラーを発しているか、一度自分の話を録音して聞いてみてください。

まずは自分を客観的に知ることです。

伝えたい相手を意識する

テレビのアナウンサーの声はとても聞き取りやすいですよね。

なぜでしょう。

それは、カメラに向かって話すのではなく、カメラを通して画面の向こう側にいるお茶の間の視聴者を意識して、そこに向けて話しているからだそうです。

これは物理では説明できないかもしれませんが、それを意識するだけで本当に変わるんです。

スピーチなどの際、単に言葉を発するのではなく、意識を一番後ろにいる人に向けてみてください。

そうすれば、おのずと声の大きさも適切なものになります。

目線をS字に動かす

目線は、話下手な人ほど伏し目がちになります。もしくは原稿から目が離せません。

これでは聞き手の反応が見られません。

ゆったりとS字を描くように、後ろから前にかけて見回すようにしましょう。

そうするだけで、自信に満ちた発表姿勢に見えます。

また、聞き手の様子もよく見えて、聞き手の状態に合わせた対応も可能になるのです。

無駄な動きを減らす

話し手の無駄な動きは、聞き手の意識がそちらに向いてしまい、良いことはありません。

そればかりか、落ち着きがないように見え、話している内容の信用度にまで影響してしまいます。

授業や講演など、長時間に及ぶ場合は若干の動きを入れた方が話し手と聞き手双方にとってリフレッシュにもなるのですが、短時間のスピーチなどでは、直立不動とまではいかなくても、シュッと上から紐で引っ張られているかのように立って、できるだけ体全体の動きは控えましょう。

ただし、話の内容に合わせてジェスチャーは適度に入れた方が良いです。

聞き手側が、話の内容を具体的にイメージしやすくなるからです。

ただ、ジェスチャーも入れ過ぎると聞き手の意識がジェスチャーに向いてしまい、逆効果になるので注意が必要です。

適切な「間」をとる

文と文の間の「間」は絶対に必要です。

なぜならば、その間で聞き手は聞いた内容を理解し整理しているからです。

矢継ぎ早に話されても、聞き手の理解が追いつかず、それが続くと最後には話を聞いて理解することを放棄されてしまいます。

結果として「これだけ一生懸命話しているのに、全然聞いてくれていない・・・」という残念なことになります。

それだけでなく、間は話し手としても落ち着いて次の文に移行する準備にもなります。

人は緊張するとどうしても早口になりがちです。

間をとることで、それにブレーキをかける効果も期待できるのです。

本的には、少し内容が変わる時にひと呼吸(1~2秒)、大きく内容が変わる時に2~3秒間を開けると、とても落ち着いて見えるし、理解しやすくなります。

また、聞き手を観察していて「集中力がなくなってきた」「意識が他に向いている」場合には、あえて間を10秒以上開けて、「えっ?どうしたの?」と意識を話し手に向き直させる手法もあります。

これは長時間の授業や講演などで有効です。

声を大きくしたり、大きい音を出したりして意識を取り戻す方法もありますが、「威圧的」と捉えられることもあるので、関係性にもよりますが間をとった方が無難です。

音を意識する

電話に出るとき、声が男性は1オクターブ、女性は2オクターブくらい上がりませんか?

あれは「よそ行きの声」ということもありますが、電話という声しか情報がないやりとりで自然と聞き取りやすい音階にしているのです。

通常、声は男性が低い傾向で女性は高い傾向にあります。

低い声は、安心を与える効果がありますが、低すぎると聞こえ辛くなります。

高い声はとても通りが良くて聞き取りやすいですが、聞き手が疲れやすい傾向にあります。

緊急時のアナウンスなどは、男性の声が多いのもそのためです。

女性が緊張して数オクターブ上がった早口の声は、聞き手のパニックを誘発する危険性が高くなる傾向にある・・・という訳です。

以上のことから、男性は意識して1オクターブ位上げ、女性は1オクターブ位下げてちょうど良い塩梅になります。

これは個人差が大きいので、自分の声を録音して客観的にどの音階が聞き取りやすいか試してみてください。

また、声の雑味を抜くと聞き取りやすくなります。

電話などで話す時、無意識に行っていることですが、いわゆるダミ声的な濁りの要素を取り除き、クリアーな音声にして発するのです。

これも自分の声を録音して聞いてみるとよく分かります。

話すスピードにメリハリをつける

話すスピードには、適切な速さがあります。

緊張すると早口になりがちですが、早口になると焦りが出てどんどん早くなっていきがちです。

意識してゆったりと話すようにすると、落ち着いて見えるし、聞き取りやすくなります。

ただ、全体をゆっくりと話してしまうと、間延びした退屈なスピーチになります(;^_^A

メリハリをつけるためにも、サラリと流す部分とゆっくりと強調する部分を設けましょう。

具体的には、「数字」や「聞き辛い用語」、「強調したい核心部分」は、意識してゆっくりと話すのが効果的です。

そのほかの部分は、それなりに早口に流しても活舌よく話していれば聞き手にはしっかりと問題なく伝わります。

話のスピードにメリハリがつくと、とても流ちょうに聞こえ、話に説得力も増します。

過度の緊張を抑える

いくら準備しても、いざ発表するときに緊張でガチガチになってしまってはパフォーマンスを発揮できません。

緊張自体は、実は身体に様々なメリットをもたらしますが、それが度を越えると頭が真っ白になったりして逆に悪影響となります。

とはいえ、大勢を前にすることに慣れていないと緊張するなという方が無理な注文です。

手軽に緊張を抑える方法としては、聞き手を「らっきょう」だと思うと良いです。

「あっ、らっきょうが並んでいる(*’▽’)」と考えると、少しは緊張もほぐれるでしょう。

場数を踏む

話術は、場数を踏めば踏むほど上手くなります。

とはいえ、それを生業にしていないかぎり、そんなに経験できるものでもありません。

そこで、おすすめの方法として、事前に原稿を覚えるくらいに読み込み、ひたすら何度も何度も練習すると良いです。

覚える際には、一言一句間違いなく丸暗記しようとするのではなく、話の筋や流れを覚えて肉付けはニュアンスで覚える感じです。

その時その時で若干表現や言い回しが変わるかもしれませんが、それで問題ありません。

それよりも、一言一句間違えず読もうとした方が、感情の乗らない棒読みの味気ないスピーチになってしまいます。

そうやって実際に変化した部分が、本当の自分の言葉であり、真に自分のスピーチとなるのです。

そうやってブラッシュアップされた内容は、自分が話しやすいばかりでなく、聞き手の心にもスッと届きます。

良いことだらけですね(^_-)-☆

覚えてしまえば、あとは暇さえあれば頭の中でひたすら練習です。

風呂に入っている時、通勤電車内で、寝る前にベッドで、いくらでも練習時間はとれます。

こうして練習で場数を踏めば、本番でスムーズに発表できるようになり、言葉に感情を乗せる余裕も出てきます。

相互通行にする

スピーチが、話し手からの一方通行になってしまっては台無しです。

それが授業や講演ともなれば、やる意味が半減してしまいます。

大切なのは、聞き手も巻き込んで一体となることです。

例えば、講演や授業であれば、受講者に質問を募集したり、逆に質問を投げかけて回答させると良いでしょう。

親しい間柄であれば、脱線ついでに受講者を「いじる」のも盛り上げる良いコミュニケーションとなります。

ただし、行き過ぎると「パワハラ」等になってしまう危険性も秘めているので注意が必要です。

短時間のスピーチなどでは、聞き手とコミュニケーションをとる時間が厳しくなりますが、結婚式のスピーチなんかでも、新郎新婦に話しかけるのは常套手段でよく目にします。

3分間スピーチでも、問題提起などで聞き手に「〇〇は皆さんどう思われますか?」などと疑問を投げかけるのも手段です。

このように、話し手と聞き手に一体感が生まれれば、話す手もやりやすいし、聞き手も抵抗なく内容を受け入れられます。

決して独りよがりの自己満足スピーチにならないようご注意ください。

まとめ

さて、如何だったでしょうか。

聞いたことがある内容もあったと思いますし、初耳のこともあったと思います。

少しの工夫で、成果は大きく変わります。

話が下手より上手な方が絶対に良いですよね(^_-)-☆

ぜひお試しください。

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