本当の価値が分かる人が選ぶ時計~GS(グランドセイコー)

皆さんごきげんよう♪

この度、警護のお仕事から外されまして内勤になってしまいました。

しかも管理職・・・(´;ω;`)

前職の警察を辞めた時に、スキルは持ち続けつつプライドは捨てようと誓い、地位と名誉へのこだわりは一切持ってなかったんですけどね。

なので打診があった時に断りました。私は生涯現場で尽くしたいと。

でも社長自ら1時間にもわたって洗脳説得され、「取締役会で君一択で決まったんだ!」と言われたら、了承せざるを得ませんでした(;’∀’)

他に40代中盤から50代前半の人材が本当にいないんですよね~。

どこにいるのかしら・・・

行く所属は、会社の売上の半分以上を占める超重要な施設警備の部署です。

そして施設警備の現場には、海千山千の兵たちがひしめき合っています(;^_^A

あ~気が重い・・・

まっ適当にやるか(*’▽’)

という訳で、自分への士気高揚策で腕時計を買いました!

というのも現場ではアップルウォッチが便利で愛用していましたが、事務仕事では必要性は薄れます。

警察学校を卒業して最初の冬のボーナスで買った30年以上愛用しているグランドセイコー(GS)のクォーツモデルは、使い過ぎて腐食により防水能力が欠如しているので汗をかいたり雨に濡れたらアボンです。

射撃の選手になった時に買ったクレドールの機械式は、赤色の文字盤で仕事ではちょっと・・・

祖父の形見のキングセイコーは、手巻きだし大切にとっておきたい・・・。

ここで心機一転、仕事でバリバリ使える時計を買おう!てな訳でGSのスプリングドライブにしました。

まぁ人生で買う最後の上がりの時計になるので、落ち着いていて仕事でも悪目立ちせず、でも気品あるモデルにしました。

これ↓

これでクオーツ、自動巻き、手巻き、スプリングドライブと制覇したことになります。

色はGSのイメージカラーになっているブルーです。とはいえミッドナイトブルーでとても濃いので、暗い場所では黒に見え、光が当たると美しい青が出てきます。

ビジネスでも全く浮かず、でも美しいとても落ち着いた深みのある良い色だと思います。

辛い時にはこの時計を眺めて泣きながら奮起して頑張ります(^^♪

さて( ´ー`)y-~~

このGS(グランドセイコー)ですが、時計に興味ない方は知らないかもしれません。

日本人ならぜひ知ってもらいたいので、軽く紹介したいと思います。

グランドセイコーとは

その名のとおり、時計メーカー「Seiko(セイコー)」のトップブランドです。

セイコーは1881年に「服部時計店」として創業した老舗の日本トップメーカーです。

1892年には「精巧な時計を作る」という志で「精工舎」を立ち上げて製造を始めました。

そして1969年には世界で初めてクォーツ腕時計を発表し、それまで機械式が主だった時計界に大きな大きな変化をもたらしました。

クォーツというのは、電力を用いて水晶振動子により正確な時を刻むことができる画期的な機構であり、今や世界的に時計の主流になっています。

それだけでも凄いのに、構想から20年以上かけてスプリングドライブという機構も発表します。

これは機械式とクォーツの良い所取りをしたハイブリッドです。

なんだかトヨタみたいですね。

そして世界でまだどのメーカーも制作できていません。

歴史的にも技術的にも日本のトップメーカーであることが分かっていただけたと思います。

また、GSは2017年から独立したブランドになり、世界の品評会などに出品するなど積極的に打って出てその世界観と品質の高さをアピールしました。実際に賞も取ってます。

なんだかレクサスみたいですね。

その結果、世界的に見ても認知度が上がり、評価と人気が上昇しています。そして価格も上昇・・・

セイコーは、希少なマニュファクチュールです。

マニュファクチュールとは、「自社一貫生産」のことであり、パーツも全て自社生産しているという凄い会社でもあるんです。

完全マニュファクチュールの会社は、このセイコーとロレックス位だと言われています。

なんだか文具のパイロットみたいですね。

興味がない人からすれば他の国産メーカーと同じように見えるかもしれませんが、セイコーって凄いんです。

そしてそのセイコーが世界で戦うために世界基準以上の高い性能や品質を追求して1960年に立ち上げたブランドがGSです。

GS(グランドセイコー)の魅力

GSは、性能やデザインに至るまで規格を決めて作られています。

そして生産は長野県の諏訪湖にほど近い工房と、岩手県雫石にある工房で行っています。

組み立てもケースの磨きも全て職人さんが手作業で行っているんです。

輝きが違う

GSのデザインって、派手さはあまりないんですよね。

写真などで見ると、はっきり言って地味です。

だから素人受けはあまりしない高級時計ですね。

でも、実物は煌めきが違うんですよ。

職人さんが手間と時間をかけて磨きあげるので、時針一本に至るまで僅かな光でも凄い反射して視認性が高いです。

地味なデザインだけど、この輝きによってタダモノではない雰囲気があります。

そこが良い(*’▽’)

性能(ムーブメント)が良い

GSには、クォーツ、機械式、スプリングドライブの3つのムーブメントがあります。

そのどれもが世界トップレベル。

というかスプリングドライブはセイコーしか作れないので、唯一無二。

スプリングドライブは、機械式と同じ機構に加えて水晶振動子で制御して正確さを確保したムーブメントです。

大分類としては機械式になります。

一般的な機械式だと、日差15秒とかの精度になります。

腕に付けていたり竜頭を巻けば動力としては永遠に動きます。

一般的なクォーツだと月差15秒とか。GSのクォーツだと年差10秒とかになります。世界の誰も真似できません。

ただし動力が電池なので数年に一回は電池交換が必要になります。

スプリングドライブは、一般的なクォーツと同じ月差15秒の精度です。

でも電池はなく動力は機械式と同じです。

まさに良い所取りですね。

ただ、デメリットとしては部品点数が多いため小さく作れず、ケースは最低でも40ミリ程度になってしまうので、まだレディースウォッチは作れないみたいです。

そして何よりもこのスプリングドライブ、秒針のスイープ運針が素敵です。

クォーツは一秒一秒「カチッ」と進みますね。

機械式は「チチチ」と小刻みに進みます。

スプリングドライブは、「スイ~」と音も淀みもなく動くんです。

これ、たまりませんです。はい。

デザインが良い

GSの特徴はいくつもありますが、一番特徴的なのは針ではないかと思います。

モデルによって違いはあるものの、共通して太く尖っています。まるで両刃の剣のように。

実はこれも大きなトルクを必要とすることなので、技術力が必要なのです。

この磨き込まれた太い針を見ただけで、GSだと一目で分かります。

また、ケースもデザイン寸法が決められていて、モデルによって大きく異なったりしません。

GSらしいケースであり、好きです。

そして一番好きなのが文字盤です。

GSは、情景や自然をモチーフにしたデザインが多いです。

「雪白」「水面」「銀座」「白樺」「月夜」などなど・・・

職人さんが手作業で型を作っていて、めちゃくちゃ味があるんですよ。

こういう感性って日本人独特のものだし、本当に心を打ちます。

私の好きなパイロットの万年筆用のインクシリーズ「色しずく」も似たようなコンセプトですね。

こういうの大好きです。日本人で本当に良かったなぁってしみじみと感じます。

模造品を見かけない

偽物、模造品を見かけませんね。

これは私なりの考察ですが、GSって付加価値があまりないんですよね。

販売価格に占める原価と作業代の割合が、他のハイブランドと比べて非常に高いと思います。

なので、真似して作っても利益が少ないのではないかと。

GSの特徴である太い針を動かす性能やパキっと輝く磨きなど、見た目で同じように作ろうとしたらかなりのコストがかかってしまいます。

そのコストを回収しても余りある無駄に高い価格付加価値がGSにはありません。

結局同じような値段になっちゃうのではないかと・・・。

というか、見た目すら同じように作るのが技術的に容易ではないのでしょう。

割に合わないというやつです。

さて( ´ー`)y-~~

GSの魅力、伝わったでしょうか。

少し知識をもって見ると、また見え方もまるで違ってくると思います。

GSは一生ものです。近年は物価上昇等に伴って値段も万単位で上がってきているので、若い内に買っても適切な手入れをすれば生涯使えるでしょう。

私のクォーツは運動でもガシガシ使って、ろくに手入れもしなかったのでダメになりましたけど・・・(´;ω;`)

機械式やスプリングドライブなら、一生どころか子や孫の代まで使えます。

祖父の形見のキングセイコーは、1966年製で私が小さい頃に祖父が着用していたのも覚えています。

祖父が亡くなり、父から譲り受けてからしっかりとメンテナンスもしてダメな部品は交換してたまに使うほかは大切に保管しています。

実に60年近く使われていることになりますね。

キングセイコーは1961年にできて、GSと並ぶ高級ブランドとして競い合っていましたが、くしくもセイコー自身が引き起こしたクオーツショックにより1975年に姿を消しました。

でもまた最近復活したようですね。

あのメジャーの大谷選手が起用されているので目にした方も多いと思います。

以前時計は「大人の三種の神器」の一つと記しましたが、まさに自分を体現するアイテムとして、自分を奮い立たせるアイテムとして、時計をこだわって選んでみてはいかがでしょうか?

ハイブランドや価格の高い時計が良いのではありません。

自分が人生を共にする気持ちでこだわりをもって選び、愛するものがその人にとっての良い時計なんです。

そんな生き様はいかがですか?

コメント

PAGE TOP