五輪談合は善か悪か!?

皆さんごきげんよう♪

最近ニュースでよく目にする東京五輪における談合事件、皆さんはどう感じていますか?

私は素人ですが、素人なりに感じることがあるので提起したいと思います。

私は性格がひん曲がっているので、素直に報道を受け止めていません。

誰も触れない不可解な点についてもメスを入れていきたいと思っています。

一般に報道されている視点とは違った角度から切り込んでいくので、興味があったら読んでみてください。

ちなみに、東京五輪に関しては業務として関わりましたし、仕事柄色々な企業さんに出入りしている関係で多方面から話も聞いています。

それらも総合的に紹介していきますね。

談合とは

談合とは、国や公共団体が行う入札において、応札する企業間で話し合い、受注する企業や入札金額などを決める行為です。

例えば、予定価格100億の工事があったとします。

A社、B社、C社が入札に参加するとして、それぞれの会社が工事にかかる経費と利益を計算して入札額を決めて入札します。

そして一番(妥当に)低い入札額の企業に決定する訳です。

他社に勝つためには、経費もあまり削れないので利益部分を削って入札額を下げる必要があります。

それでは利益が減ってしまうので、事前に各社で相談して、この工事はA社で行こうと決めます。

そして、A社が100億、B社は110億、C社は115億で入札します。

結果として、A社がしっかりと利益を確保して落札できる訳です。

では他の会社は損するのでは?となりますが、次の工事はB社、その次はC社という風に決めて回していけば損はありませんね。

損をするのは発注側であり、本来よりも高い支出となってしまいます。

国や公共団体が発注側であれば、国民の税金が無駄に支出される訳ですから、国民が被害者とも言えますね。

東京五輪談合とは

報道されている東京五輪における談合事件は、今はまだ調べ段階であり全容は解明されていませんが、現時点で判明しているのは、組織委員会大会運営局の元次長が主導し、大手広告代理店などと共同で実績などを元にあらかじめ応札する会社を決めて、他には応札に応じないよう要請した官製談合と言われています。

官製談合とは、入札する企業間で談合するのではなく、発注側の国や公共団体が主導して行う談合です。

多くの場合、落札する企業との癒着などにより、受注側の企業はもとより発注側の担当者個人の利益にも繋がります。

この五輪談合では、この元次長が下請けの企業まで決めていたと言われています。

大手広告代理店は、主要な人材だけでなく、多くの社員を組織委員会などに出向させています。

なぜならば、組織委員会の人材だけでは五輪という大きなイベントを全うできないからです。

広告代理店は、イベントを成功に導くノウハウを持っていますからね。

五輪ほどの大きなイベントになると、一括して1社が落札して実行することはなく、各式典や各競技などに細分化されて入札が行われます。

それを出向している広告代理店の人と元次長で、あらかじめ調整して落札する会社を決めた・・・というものです。

それによって落札額が高止まりして、多額の税金が使われ、国民が被害を受けたという構図ですね。

五輪談合への私見

ここからは、聞いた情報などに基づく私見になります。

誤解を恐れず言うならば、これそんなにいけないことですか?

素人目で見て、五輪の各イベントって、専門性が必要なものだと思うのですが。

それを、経験もノウハウもない会社が低い金額で落札したところで、イベントは成功するのでしょうか?

そもそも、予算を緊縮することだけを目的に入札でいいのでしょうか?

国民が期待することは、予算を抑えることも大事なんですが、イベントを大成功させて世界に日本を誇示することなのではないでしょうか?

そういう意味では、元次長が最初に随契を提案したという点は理解できます。

私腹を肥やす思惑があっての提案だったのなら、ガッカリですが。

もちろん、談合は法的にアウトであり犯罪です。

そして、元次長などが私腹を肥やすために調整したのであれば、断罪されるべきものです。

でも、報道されている内容を見ていると、何の独自取材にも基づかない検察からのリーク情報を、さも特ダネを掴んだように得意げに精査もせず報道し、他報道が後追いで同じ記事を垂れ流しているようにしか見せません。

多くの人は、報道を見て「へ~そんな悪いことが行われていたんだ~。」と思うかもしれませんが、物事を斜めからみる私は疑問に感じて仕方ありません。

確かに、国民の血税が不当に使われていたのであれば遺憾なことです。

でも、私が知る限り、落札した各業者とも赤字だと聞きます。

えっ?と思いませんか?

少なくとも、組織委員会などに多くの社員を派遣していた大手広告代理店ってトータルで大赤字であって全く私腹は肥やしていないんですよ。

その時点で報道とは随分と違いますね。

ではなぜ赤字なのに五輪に関わるのか。

それは五輪イベントを成し遂げたという名誉であり、日本の企業としての意地みたいなものだと聞きます。

「俺がやらねば!」という平櫛田中の心意気でしょうか。

金儲けの事だけを考えるなら、関わらない方が良いと。

報道では、大手広告代理店などが群がって五輪を食い物にしているなどとされていますが、その根拠を数字をもって提示している報道は見たことがありません。

できないでしょうね。だって赤字なのですから。

落札額だけをもってそう言い切るのは幼稚です。

元次長はメリットしかなかったでしょうけど。

元次長に従わざるを得なかった各企業が可哀そうな気も・・・。

赤字で法律にも違反して、名誉のためだけに参画する・・・。

企業のどこにメリットがありますか?

だって主な広告代理店って、軒並み談合に絡んでいたことになる訳ですよね。

「必要悪」とまでは言いませんが、ただ企業を糾弾するだけでは何の解決にもならず、少し根本的に考えなければいけないのではないでしょうか。

そもそも、五輪を行う組織の予算策定自体がおかしいのでは?と思います。

どでかく構想をぶち上げといて、あとは予算は国民の反感を食うからこの金額で・・・なんていう企業に無理を強いる体質を感じてなりません。

ここまで聞いて、皆さんはどう感じますか?

今回の件に限らず、検察の汚い手法や闇も大いに感じています。

それはまたの機会に・・・(^^)/

本当に悪いのって誰なんですかね?

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