愛猫が旅立ちました

皆さんごきげんよう♪

末期の腎不全と診断され闘病していた愛猫コテツですが、12日金曜日に遂に力尽きてお空に旅立ってしまいました(´;ω;`)

コテツの奮闘を応援いただいた皆様には、この場をお借りして心からお礼申し上げます。

また、看取りに際して、サイトや動画を参考にさせていただきました。事前に辿るであろう経過を知ることにより、冷静に対応することができました。

感謝いたします。

私はペットロス真っ只中であり、正直言ってとても辛いのですが、同じような境遇の方の参考に少しでもなればと思い、我が子コテツが辿った経過を嘘偽りなく記そうと思います。

ちょっと不思議な出来事もありました。

オブラートに包まずストレートに表現しますので、苦手な方はご遠慮ください。

まず、コテツの紹介と腎不全と診断された経緯はコチラをご覧ください。

5月8日(月)

夜0時ころになって、妻がコテツが吐血したかもと言ってきて確認しました。

相変わらずグッタリと伏せている状況でしたが、その口からは血がダラダラと垂れていました。

そして敷いているシートにも血がべっとりとついていました。

でもよく観察したところ、血の色、出方から吐血でも喀血でもなく、口内からの出血であると判明しました。

腎不全が進行すると、口から胃、腸に至るまでの消化器系がダメージを受けます。

その口内炎が悪化して出血しているようでした。

それ以降、食べ物はほぼ口にしなくなりました。

水は自らの意思で飲みに行くものの、あまり飲めていない感じでした。

5月9日(火)

学校から帰った子供が、夕方通院させてくれました。

やはり出血は口腔内からであり、軟膏を塗ってもらいましたが、止まる気配はありませんでした。

口周りが血まみれになっている姿は痛々しく、拭いてあげようにも口周りまで腫れが広がっており、痛がって拭かせてくれませんでした。

食べ物は口にせず、水は相変わらず飲もうとするものの痛いのかほぼ飲めず。

この時点で数日以内にその日が来ることを覚悟しました。

リビングに寝床を設置して寝かせていたのですが、日中に這いずり回っていたらしく、リビングの絨毯は血まみれに(;’∀’)

5月10日(水)

私が仕事から早く帰れたものの、病院が休診日につき点滴等できず。

できるだけ横にいて一緒に過ごしました。

目は開いているものの、焦点は定まっておらず、意識も朦朧としているように見えました。

それでも声をかけて撫でてあげると、尻尾を緩く振って答えてくれます。

ところが、突然頭を起こしたかと思うと、しっかりと私に焦点を合わせて、力強い大きい声で長く鳴きました。

驚きましたが、これはお別れの挨拶をしているのだと直感しました。

そして、上の子が塾に行こうとした時にも同じ鳴き方をして、妻が帰宅した時にも同じ鳴き方をしました。

あぁこれは自分がまもなく命の火が消えること、少なくとも正常な意識を保てなくなることを悟ってお別れを告げたのだと感じました。

あまり動かしたくはなかったのですが、私はラストチャンスと感じたので、抱っこして2階の各部屋を回りました。

子供の部屋、妻の部屋、よく日向ぼっこをしながら外を眺めていた窓、私の部屋、いつも寝ていたベッド、椅子・・・。

不思議なことに、私の気持ちが分かってくれたのか、部屋を回るごとに同じ大きい声で鳴きました。

猫は人よりも場所に懐くと言われています。

思い出の残る部屋に、最後の別れを告げたのかもしれません。

結果論ですが、まだ意識があるうちに家の探検をさせてあげることができて、本当に良かったと思っています。

探検した後には、また意識が混濁した状態で伏せていました。

5月11日(木)

朝、状態は昨日までと大きく変わらず。

もうダメかもしれないと覚悟を決めつつ、後ろ髪ひかれる思いで出勤。

この日も、子供が夕方病院に連れて行き、妻も後から合流してくれました。

私はその日は帰りが遅くなったので、コテツの状況を家族で共有するライングループにて、状況を伝えてくれました。

それによると、最後の最後の症状である、尿毒が脳に回っている状態とのこと。

通常はここまで病状が進行する前に、飲まず食わずによる衰弱で息を引き取る子が多いが、この子は本当に強くて頑張っているからこそ、ここまで進行してしまったと。

もう痛みも感じていないはずという言葉がせめてもの慰めになりました。

その日は帰りが1時半ころになってしまい、翌朝は5時には家を出なければいけないという、普段ならばホテルに泊まる状況でしたが、意地でも帰宅してコテツと対面しました。

明らかに顔が変わっていました。

左目が半開きで、いわゆる飛んだ状態。

右目は開いてはいるものの、瞳孔が収縮を繰り返しており、機能していないのが一目瞭然でした。

脳にまで毒が回ってこういう症状になるなんて、私が見た限りあまり見聞きしなかった症例だったのでショックでしたが、この子が本当に頑張った結果なのだといっぱい褒めてあげました。

その日は一晩中、妻と交代で付き添いました。

5月12日(金)

昨晩と変わらない状態で、完全に体の動きはなくなっていました。

それでも、体を撫でてあげると、尻尾をユルユルとわずかに振って答えてくれました。

子供にも、もうみんなが帰る頃には亡くなってしまっている可能性が高いことを告げ、その覚悟を持ってもらいました。

出勤し、仕事をしていた時のことです。不思議なことが起きました。

9時前ころに、デスクの携帯の充電コードが、ひとりでにうね~と動いたのです。

もしかしたら、ねじれていたのが何かのタイミングで動いただけかもしれません。

でもそれを見た私は、もしかしたらコテツが最後の最後の挨拶に来たのかもしれないと思い、家にセットしてある見守りカメラの映像をチェックしました。

見守りカメラといっても、映りが悪くて先月更新した使い古しの防犯カメラのため、はっきりとは映りません。

それでもよく見て見ると、朝と変わらない格好でした。

もしかしたら、もう逝ってしまったのかな~と思いつつ、その後も何度となく確認していました。

そして10時10分ころに映像を確認したところ、少し上半身をのけぞるように姿勢が変わっていました。

あっ生きてた!と思ったのも束の間、よく見ると下顎呼吸(死戦期呼吸)をしているのが確認できました。

これは、人間もそうですが、まさに死ぬ直前によく現れる呼吸になっていない呼吸動作です。

見ていると、2~3回繰り返した後に、本当に動きを止めました。

カメラでしか確認できない私には、どうしてやることもできません。

それからもちょくちょくカメラをチェックしましたが、動きは確認できませんでした。

多分・・・というか、間違いなくその時に息を引き取ったのだと思います。

死を確信した私は、この共有ラインで子供あてに指示を出しました。帰ってからコテツに触れるまでに見て心積もりをしてもらうためでした。

●コテツは多分亡くなっていること。でも呼吸を10秒以上ないことを確認して欲しい。

●目や口が開いていれば、閉じて欲しい。可能なら口周りや前足に付いた血を拭き取って欲しい。

●お腹と首元に、保冷剤をタオルで包んで置いて欲しい。

●できる範囲で構わない。無理をする必要はない。冷やすのだけはお願いしたい。

概ね、そんな内容でした。

午後になり、上の子が部活を休んで帰宅し、コテツが冷たくなっているのを確認しました。

残念ながら私のメールを確認する前にコテツに駆け寄り、寝床からはみ出たコテツを元に戻そうと抱えて、その冷たさや死後硬直で固くなっていることに驚き、落としそうになったそうです。

そのため、上の子は怖くなって以後コテツに触れなくなってしまいました。

それでも、冷却措置だけはやってくれました。

ほどなく下の子も帰宅し、気丈にも拭いたり体勢を直そうと動いてくれました。

でも、体が固くなっていて動かせないと悲痛なメールが来ました。

無理しなくて良いよ。できる範囲で良いから。と回答しましたが、子供には辛い思いをさせて本当に申し訳ないことをしたと思っています。

妻が帰宅し、私も23時過ぎには帰宅しました。

凛々しいお顔でした。体全体も、駆けているような躍動感にあふれた感じでした。

重い空気でしたが、決めることを決めなければならないので、家族みんなで今後について話し合いました。

葬儀はどうするのか、火葬はいつ、どこにお願いするのか、埋葬はどうするのか等々。

その結果、

◎他の子と一緒に火葬は嫌だ。お骨は自分たちで拾ってあげたい。

◎葬儀場などでなく、家で見送ってあげたい。

◎お骨は庭に散骨したい。

という結論になりました。

前提として、私は宗教色は一切出したくありませんでした。

親や私が死んだときにはそうも言えませんが、せめてシガラミ無く自由になるペットだけは、私たちの気持ちを最優先にして送ってあげたかったのです。

この点については、また機会があれば記事にしたいと思います。

その晩は、妻がセットした枕元のお盆に、線香を焚いて好物の味のチュールを置いてやり、水をお供えしました。

5月13日(土)

この日は、昔のホームビデオなどを観賞しながら1日コテツを囲んで思い出話をしました。お通夜のような感じです。

上の子が生まれるに当たって初めて購入したビデオカメラですが、試し撮りとしてコテツを撮った映像もあり、子供らも食い入るように見ていました。

家で子供を撮ったビデオには、ほぼ必ずコテツが映っていました。常に、家族の近くにコテツがいたからです。

途中、習い事などで子供らは随時家を空けましたが、とても良い時間を過ごせたと思います。

コテツも喜んでくれたはずです。

夜になって、コテツを怖がっていた上の子も、ちょっと触ってみようかな・・・と言うようになりました。

まだ顔は直視できないとのことで、体の毛布だけ取ってお尻やお腹、背中などを撫でていました。

私も、冗談などを言ってできるだけ明るい雰囲気を作るよう心掛けました。

その内、目はまだ直視できないながらも、頭も撫でてあげていました。

怖い気持ちはよく分かります。

この間まで寄り来て撫でていた猫さんが倒れ、変わりゆく姿にショックを受け、それでも看病してくれていました。

そしてある日抱き抱えたら、目を見開いた状態で冷たく固くなっていたのですから。

身近な存在の死というものに、生まれて初めて接したのですから。

怖くて当然だと思います。

でも、この日のお通夜で、コテツの死を受け入れ、怖さを克服してコテツに接してくれたことが嬉しかったです。

同時に、大泣きしていました。

5月14日(日)

10時からの火葬を、金曜の夜に予約していました。

業者さんは、ジャパン動物メモリアルさんに依頼しました。

ここに決めたのは、粉骨やメモリアルグッズ3点も料金に含まれており、レビューも良さそうだったからです。

実際にとても良かったと思います。料金も体重が3㎏以下で3万円弱でした。

10時ちょうどに自宅に来てくれて、自宅で見送りのセレモニーをしてくれました。

その後、自宅駐車場にて車載の火葬炉に入れ、見送りました。

我が家の車庫は屋根が付いているため、そこでは焼けないためです。

約1時間で車が戻ってきて、お骨上げをしました。とてもしっかりとした骨でした。

そして喉仏以外の粉骨もお願いしました。散骨するためです。

リビングの窓際の陽が当たる棚の上に、骨壺と写真屋さんで現像した家族お気に入りの写真を飾り、大好きだったホタテとイカのチュールも供えました。

骨壺には、ずっと使っていた首輪もかけています。

今後の予定

遺骨は、近い内に庭に月桂樹の植樹をする予定なので、そのタイミングでそこに散骨する予定です。

ただ、イメージとしては「ここに散骨した」というよりも、地球から生まれた命を地球に還したという感じです。

だから、月桂樹にコテツが宿るとか、月桂樹が墓標とかそういう感じではないです。

そこに撒くけど、そこにはいないというか、もう地球の一部になるというか・・・。

というのも、お墓を作るのは私が反対しました。

最初の内は良いですよ。でも蔑ろになっていってしまう方が可哀相です。

他の子と一緒に供養されるのも違う気がします。

そこに行かなくても、いつでもどこでもコテツを想うことで供養になる環境にしたかったのです。

妻は庭に撒くことにはあまり乗り気ではありませんでしたが、普段幽霊などを怖がる子供らが意外にも大賛成してくれました。

闘病を振り返って

18年以上共に暮らしたコテツが倒れたのが4月29日(土)、お空に旅立ったのが5月12日(金)。ちょうど2週間の闘病生活でした。

思えば、コテツはこの2週間で私達に心の準備をする暇を与えてくれたように感じます。

そして、最後の最後まで水を飲もうとして頑張っていました。その生きようとする姿勢が脳裏に焼き付いています。

私達も、生きようとするのを助けてあげたい。でも苦しみを長引かせたくない。という葛藤に苦しんだ2週間でした。

葛藤の結果、食べたいならお手伝いする。水を飲みたいならお手伝いする。でも、強制的に給餌しないという方針をとりました。

何が正解かは分かりませんが、それで良かったのではないかと思うようにしています。

亡くなる2日前に家族と各部屋にお別れの挨拶をして、前日には完全に危篤状態になって最後の覚悟を決めさせて、当日は家族を全員見送ってから一人で旅立つ・・・。

土曜に家族みんなで偲んで、日曜に火葬して骨になる。そして翌日からまた日常が・・・。

なんともコテツらしい・・・。

最後の最後まで、なんて家族思いの素晴らしい子なんでしょう。

それに我々が答えてこれたかどうかは、自信がありません。

他の飼い主さんだったなら、もっと幸せに・・・という思いも常に頭をよぎります。

でも言っても仕方ないこと。私達家族の下で、コテツは18年9か月の生涯を閉じました。

コテツは今後、生まれ変わるのか天に行くのか私には分かりません。

でも、少なくともコテツへの感謝と冥福を祈る気持ちを持ち続けて、コテツの頑張りを見習って前向きに生きていきたいと思っています。

その年月を共に過ごしてくれたことが、何よりの答えであると信じて。

最後に私の大大大好きな写真を。

コテツの誕生日に、子供らがダンスをプレゼントしましたが、呆れて振り返ったコテツです。

踊り狂う子供らをバックに「ダメだこりゃ」って言葉が聞こえてきそうな顔をしています(*’▽’)

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